平成28年7月23日(土)、明石海峡大橋を目の前に臨む「橋の科学館」とJB舞子ビルにおいて、夏休み自由研究教室「いろいろな橋を作ろう」を開催しました。今年度は小学校3年生以下を対象とした午前の部と小学校4年生以上中学生以下を対象とした午後の部の2回に分けて、開講しました。

午前の部は、橋の科学館の隣にあるJB舞子ビルで、講習と実習を行いました。「いろいろな橋」と題して、橋梁の種類や仕組みについて講義しました。講義の途中、紙とコインを使用した実験で各種の橋梁の強度を体感してもらいました。講習の後は、ストローとひねもすジョイントを用いてストローブリッジを作成してもらいました。設計図はありませんので、子どもたちは講習の内容を思い出しながら、各々いろいろな形の橋を作っていました。実習は、親子一緒に行っていただきました。また、実習の後の質疑の際には、「瀬戸大橋よりも長い連続した橋はありますか」と橋にとても興味を示してくれた子もいました。

午後の部は、昨年度と同様三部構成で行いました。第一部は橋の科学館3Dシアタールームで、「わたると探検」の映像鑑賞を、第二部は午前の部同様にJB舞子ビルで講習と実習を、第三部では明石海峡大橋の管理路見学を行いました。
第二部の紙とコインを使用した実験では、班ごとに紙で作った橋により多くのコインを乗せようと、みな恐る恐るコインを乗せていました。
第三部の管理路見学では、まず注意事項を説明し、明石海峡大橋の1Aから階段を使い、管理路まで移動してもらいました。こちらは、親子一緒に行っていただきました。いざ管理路の扉が開くと、淡路島側からパトロールカーが来るというサプライズがありました。あらかじめ打合せ等をしていなかっただけに、参加者だけでなく、スタッフ一同も驚きと興奮を隠せずにはいられませんでした。 1Aから送気乾燥システムまで行く間では、送水管、電力ケーブル等が設置され、淡路島に水等運んでいることを、送気乾燥システム前では、ケーブルを錆から防ぐ本四高速の技術について、説明をさせて頂きました。 参加者は普段見られない管理路や、管理路からの風景を思い思いに撮影していました。また、管理路見学からJB舞子ビルに戻る際には大人の参加者だけでなく、子どもたち自らアンカレイジや明石海峡大橋を撮影する様子が見受けられました。
今回の講習では財政面や架設環境によって橋の種類が異なることを主に説明させていただきました。この講習を機に、身の回りの橋の種類やその環境などに少しでも興味をもってもらえるようになったのではないでしょうか。

今年は夏休み自由研究教室を二回行う予定で、次回開催は8月18日(木)です。まだ定員に少し余裕がありますので、ご興味のある方はご応募ください。


午前の部
割り箸と輪ゴムを使って橋の仕組みを説明

みんな真剣に
ストローブリッジの作り方を学んでいます

午後の部
子どもたちより親が真剣?

コインは何枚乗せられるかな
(紙とコインを使った実験)

思い思いにストローブリッジを制作中
どんな橋がつくれるかな

スタッフの説明に熱心に耳を傾ける参加者
(送気乾燥システム前にて)