HOME > 私の美術館体験記募集! > 美術館体験記応募作品のご紹介 > 兵庫県・市立伊丹ミュージアム

「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 兵庫県・市立伊丹ミュージアム 写真

兵庫県神戸市 伊藤さん(女性)

訪問日:2023年5月27日

日帰りで絵を観に行きたいと思っていたところ、市立伊丹ミュージアムで開催されている『ピーター・シスの闇と夢』展の情報を見つけました。

絵本が好きで絵本の原画に興味があったのと、チェコへ旅行したことがあり、作者がチェコ出身であることにも興味を惹かれ今回この展覧会の鑑賞となったのですが、作者のピーター・シスについては初めて名前を聞き、前もって何も情報を持たないまま、先入観なしに観ることが出来ました。
青を基調としたポスターがとても印象に残り、観に行くきっかけとなった一因でもありました。
実際の作品を観てみると、彩色している作品ももちろん素晴らしいのですが、色なしのペンのみで描かれた作品は目を見張るほど緻密で驚きました。
こじんまりとした展覧会ではあったものの、1枚1枚じっくりと鑑賞できましたし、ゆったりとした雰囲気の中大変癒される時間を過ごすことが出来ました。

こちらの美術館は、美術館自体にも興味があり一度訪れてみたいと思っていた場所です。
今回時間に余裕がなく、立ち寄ることが出来なかった併設のクラフトショップは後でHPを開いてみると大変興味深く、次回は必ず覗いてみたいと思っています。
そのほかにも併設の、江戸時代の町屋である旧岡田家、旧石橋家住宅は見学が可能とのことなので、合わせて見てみたいと思いました。
中庭の日本庭園も素晴らしかったです。
また、美術館だけではなく、駅から延びる酒蔵通りは昔からの伝統的な景観を残し散策するのも楽しそうな町並みだと感じました。

展覧会自体の鑑賞を楽しみ、美術館の雰囲気を楽しみ、初めての街を散策する楽しみと3重に楽しめて非常に有意義な時間を過ごせました。
そして、交通の便が良いだけでなく、駅から徒歩10分程度で気軽にたどり着ける立地ながら、ちょっとした非日常感も味わえて、美術館も伊丹の街自体も大変魅力的でした。
美術展がメインでしたが、食についても調べて合わせて調べて楽しみたいとも思っています。
再度訪れてみたい場所です。

兵庫県川西市 谷田さん(女性)

訪問日:2012年8月10日

「赤い帽子をかぶったクマ」と言えばパディントン。 

私が、パディントンに出会ったのは今から20数年前になるだろうか、ある銀行のイメージキャラクターにパディントンが通帳に起用されたので、それを目当てに口座を開設した。パディントンの絵柄がついた鉛筆セットの記念品をもらい、未だに使わづに大切に手元にある。

今回の、伊丹市立美術館でのパディントン展はそんな思い出を胸に秘めながら、足を運んだ。展示では、作者であるマイケル・ボンド氏についても親しみを持てた。また、これまでに複数のイラストレーターが、パディントンを描くのを携わったこと等発見もあった。展示方法として、4コマ画は流れるように見やすく動線が停滞していなく、内容的にもクスッと笑える大人感覚が印象的だった。

歴代のぬいぐるみが一堂に会したり、動画があったりとパディントンの魅力が、幅広い世代に受け入れられており、夏休みにふさわしい企画であった。

枚方市 青山さん

訪問日:2012年1月29日

キース・ヘリング展を観に、初めて伊丹市美術館を訪れました。昔の風情が残る町並みにとけ込むような瓦屋根の建物は、一見美術館に見えませんが、中庭の手入れも行き届いたすてきな美術館でした。キース・ヘリングの作品と言えば、某ファストファッションメーカーとのコラボTシャツなど、誰もが一度は目にしていると思います。しかし、この展覧会を訪れ、彼の生涯を知ることにより、彼の作品への理解が深まりました。色鮮やかな、分かりやすい彼の作品は、目に入りやすく、人を引きつけます。「アートはみんなのもの」とうたった彼の魂が作品に宿っているかのようです。美術館の外では建物の外壁を使い、美術館を訪れた人が筆を執り、絵を描き、みんなで作品を仕上げる催しを行っており、実際に参加してきました。たくさんの人が思い思いの絵やメッセージを書き、それが一つの作品になり、街を色鮮やかに飾っていました。アートはみんなのもの、でした★