香川県高松市 松村さん
岡山市立オリエント美術館訪問日2024年3月9日
第19回「橋を渡って親子でアート鑑賞」に参加して、初めてオリエント美術館を訪問しました。
思っていたよりもこじんまりとしていましたが、展示や採光等に工夫がみられ、展示物も歴史や地域ごとにされており、美術館というよりも博物館寄りかなと考えながらの見学でした。
今までの人生で、海外も含めて数回は美術館に入ったことはありましたが、大抵は一人で特に説明などを受けることもなく、ただただ観る状態でした。
今回初めて学芸員の説明を受けながらの鑑賞となり、自由に見られないのでは?とか先入観が生まれるのでは?と思っておりましたが、やはりただ観るのとは、かなり受ける印象が違うなと感じております。
観るだけでは分からない部分について、作品背景や歴史などの説明を受けるとより深い理解と、強い興味がわきました。
バックヤードツアーも大変面白く、初めて見るところも多く、大変勉強になりました。
中でも、空調が美術館にはとても重要で作品を守るという仕事も美術館にあるのだと、改めて意識し、下世話ではありますが「電気代が高くなると大変だなぁ」というのが率直感想です。
一方、展示作品とは直接関係ないかもしれませんが、休憩の際にベンチに掛けていた絨毯の話が良かったですね。
学芸員さんが話されておりましたが、中東訪問されたときに「価格的には安い絨毯ですが、生産者の地元の歴史ある図柄で美術館に置くにふさわしいので買ってきました」という話は、常にそういう視点で仕事をされているのだと感心しております。
また、その絨毯に座ることができ、作品に触れるのもよいものだと思いました。
子供と話をしても「伝統衣装を着た」という体験が一番心に残っているようでした。
美術品を鑑賞するのも良いですが、土器づくりやアート写真の撮影、発掘等体験を伴うものは非常に強く心に残ります。
こういったイベントや教室がもっと増えればいいなと、また学校教育にも利用されればいいなと感じております。
北海道標津郡中標津町 原さん
小磯記念美術館訪問日2023年12月2日
実家帰省の際に一人で小磯記念美術館に行きました。
昨年末から父の具合が悪くなり、今年に入って認知症の診断を受け施設に入りました。
父の診察の付き添いや施設への入居準備などで、北海道から何度も神戸へ帰省した今年でした。例年ならば年に二度の帰省で、神戸にいるのは2週間ほど。今年は何度も帰省し、滞在期間は数ヶ月。ですが、バタバタとしており、日にちはどんどんすぎていきました。
父が施設に入り数ヶ月経ち、父も施設に慣れ、実家でひとりで暮らす母も落ち着きを取り戻し、私も、ゆっくり神戸を満喫したくて、今度はゆっくり過ごすために、5日ほど今年最後の帰省の旅をしました。
今回の帰省は、自分が行きたいところに行き、やりたいことをする帰省にしました。
そして、最初に訪れたのが、六甲アイランドにある小磯記念美術館でした。
ここは、私の思い出に残る場所のひとつです。
小学生の頃に、父と母に連れられて訪れた美術館。同じ神戸市内に住んでいるものの、美術館までは一時間ほど。電車3本を乗り継いでのお出かけはちょっとした旅行気分でした。自分が住んでいるところからちょっと離れていて、いつもとは違う景色が広がるところにある美術館は、とても綺麗でなんだか優しい空気が流れており、大人になった今でもあの日の記憶は鮮明に残っています。両親とゆっくり観て回った絵も記憶に残っていました。
もう一度、あの頃の気持ちに戻り、両親と絵を楽しんだあの日の記憶を思い出し、3人で歩いた道3人で入った美術館を辿りたくて、この度、訪れました。
美術館近くの最寄り駅に降り立った瞬間から、懐かしい空気に包まれて、何十年も前の、まだ子どもだったあの日の、父の言葉が思い出されました。不思議と、駅に着いたときの両親との会話を思い出したのです。そして、美術館へ向かう道も覚えていました。あの日は、両親に連れられて、両親と手をつなぎ、ただ両親に着いて行ったのでしたが、今回、懐かしい風景を思い出すことができました。
美術館の中に入り、作品をひとつひとつ見ている間にも、昔の記憶が蘇ってきました。父と母とひとつひとつ、感想を述べ合いながらみて回った記憶が蘇ってきました。
元気だった頃の父と子どもだった私との思い出に浸り、胸を熱くしながら、今回の展示もひとつひとつゆっくり楽しませていただきました。
今回の特別展示は、「働くひとびと」という内容でした。農場の絵もあり、現在北海道の牧場に嫁ぎ酪農家として生活している私にとっては身近な絵であり、普段の生活と重なる部分もあり、なんだかほっこりとした気持ちになりました。その他の作品からも、働くひとびとの姿動きを捉えた作品、時代に沿った人々の生活が描かれた作品などが並び、熱く伝わってくるものがありました。
あたたかい優しい空気の中、美術館をめぐり作品を楽しむことができました。あの頃の穏やかな日々を思い出し、懐かしみ、まるであの頃に戻った気分で美術館を楽しむことができました。子どもの頃のあの日の両親と過ごした時間、両親との会話を思い出し、思い出に浸ったひとときでした。
とても良い、“両親との思い出を辿る旅”のスタートとなりました。
広島県広島市 浜崎さん
東広島市立美術館訪問日2023年11月26日
東広島市美術館の古代エジプト美術館展に行きました。エジプトにレポーターが取材したクイズ番組や「クレオパトラ」という映画で見たようなレリーフや装飾品や置物を実物で見ることができました。
エキゾチックなエジプト文化を堪能することができ、感動しました。ネックレスが綺麗で特に印象的でした。
来場者も非常に多くて、“エジプトは永遠の流行”だなとおもいます。
東広島市美術館を建築物として見ても、建物も設計が凝っていました。北側のガラス張り壁面は夜ライトアップされて三角や丸の形が浮かび上がるようになっています。そのライトアップの色も様々な色に変えることができるそうです。
内装の廊下の壁は、手塗りの小手模様を生かした味わいがある模様になっていました。
エントランスの1部には、旧東広島市美術館の出入り口に使われていた東京都美術館旧館の木製のアールデコ調の扉や欄間が飾られていました。これまでの沿革や歴史を大切にされているのが感じられました。
美術館の道路を挟んで対面にある東広島市芸術文化ホール くららと対になっているような立地で、美術館と文化ホールの外観や内装も雰囲気が似ていて呼応している雰囲気でした。
美術館には喫茶店が無いのですが、芸術文化ホールに喫茶店があるので休憩にはそちらを利用されるといいと思います。
美術館と芸術文化ホールが周辺のまちづくりに良い影響を与えていると思いました。周辺の小さなショップも繁盛しているようです。
美術鑑賞の後は、芸術文化ホールでクラシックコンサートも聞いて大満足の一日でした。芸術文化ホールは、音響が素晴らしい本格的な造りで四階まである観客席で気分も盛り上がりました。
ホール以外の教室や貸し会議室のエリアも使いやすく明るく設計されていて感心しました。
この周辺には酒蔵が続く街並みがありますし、8世紀の古墳もあり観光も楽しめる地域です。是非また、美術館と共に訪れたいと思います。
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