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「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 岡山県・林原美術館 写真

松江市 藤井さん(男性)

訪問日:2011年11月1日

まず入り口の門が眼を引いた。美術館自体は近代洋風建築だったが傍の岡山城や後楽園を意識してか、敷地内には松などが配され和の要素で彩られていた。訪問時に行われていた「戦国の雄 池田家」展では岡山藩の藩主をつとめた池田家とその一族にまつわる肖像画や甲冑・書状などが展示されており、歴史が好きな自分としては大変興味をそそられる内容だった。見学後中庭を眼にしたが、こちらは竹林を配した和風庭園の様相を呈しており、ひときわ眼を引く備前焼の大壷が展示品とともにとても印象に残った。

大阪市 中西さん(男性)

訪問日:2012年3月28日

「洛中洛外図屏風に描かれた世界」に上杉本の洛中洛外図が陳列されるので、大阪から駆けつけました。この作品は「永徳展」でも展示されていたのですが、人が多くて時間をかけて観ることができませんでした。岡山なら少しはすくかと思い訪れました。混雑も予想していたのですが、閑散とは言わないですがすいていました。拍子抜けしましたが、すぐに自分の判断の良さと作品の前に立つ喜びにうちふるえました。上杉本が岡山で展示されるのは初めてと聞き、さらに気合いをこめて見入りました。おそらくこれほど時間をかけて観る機会は今後ないだろうと思いながら鑑賞しましたので、感無量となりながら美術館を出ました。林原美術館は、存続も懸念された時期もあったと聞いていたのですが、これほどの作品を陳列できる美術館であることを多くの人に知っていただきたいと思い、お伝えします。

広島市 重藤さん(男性)

訪問日:2011年12月11日

岡山市にある美術館は、高速道路を利用すれば、広島からでも日帰りで十分楽しめます。

というわけで、林原美術館で開催されている「企画展 戦国の雄 池田家」を観覧しました。

岡山市はもともと私の好きな町ですが、展示内容を通じて戦国時代の池田家の雄姿に思いをはせることができ、これまで以上に岡山市に関心を持つことができました。歴史的な資料や美術品を見てその町の歴史を知ることは、その町により興味を持つきっかけになると思います。

重要文化財2点を含む展示資料は、いずれも興味深いものばかりでしたが、今年のNHK大河ドラマにも登場した「千姫」の長女の嫁ぎ先が池田家だったことなどもわかり、「来てよかった」と思える企画展でした。

また、些細なことですが、ここの入館券は二つの能面をあしらったもので、ブックマーカーとしても使えそうな美術館らしい入館券でした。

尾道市 中川さん(女性)

訪問日:2011年7月3日

中国の工芸(陶磁器・七宝・ガラス)と 言うことで行ってきました。

色彩も鮮やかでとても『素晴らしい!』 本当に魅せられました。鼻煙壷も、様々に手の込んだ細工がしてあり、とても可愛かった。使わなくても、持っているだけで楽しくなりそうです。

現在展示中のものは、清朝・乾隆帝の治世に作られた物だそうで、素晴らしくカラフルでした。 良くよく見ると壷の飾りに1箇所だけ猫の顔が描いてあったり、壷のくびれ部分とかにこっそりとこちらを覗いているような目玉が描いてあったり…。はくしょん大魔王の壷のようだと思ってしまいました。凄い物を創っているのに、意外と遊び心もあったのだと、つい笑ってしまいました。

見て回っていると、NHKリポーターやカメラマンが、取材をしていました。『(放送は)今日5:45から、又は明日以降かも』と言っていました。帰って番組をチェックしてみたけれど、県外だから駄目だったみたいです。残念!

西条市 越智さん(女性)

訪問日:2011年5月4日

後楽園の帰りになにげなく訪れたのですが、企画展 はなやかな屏風はとても素晴らしかったです。

入場してすぐの坤輿万国全図屏風にはとても驚かされました。飛行機のない時代、どうやってこれほどのものが描けたのか、とても不思議です。

蒔絵の硯箱も素晴らしかったです。扇面貼交図屏風の菊は細部まで繊細に描かれ、鮮やかな色使いがとても綺麗でした。

美術館で買った蒔絵の絵葉書を旅先から祖母宛に送り、大変喜ばれました。