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「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 岡山県・岡山市立オリエント美術館 写真

土佐市 田村さま

訪問日:2016年5月29日

以前から岡山市立オリエント美術館に興味があり、今回ようやく訪れることができました。この美術館は岡山カルチャーゾーンに位置し、周囲に他の美術館や博物館、岡山城や後楽園も存在するので、美術鑑賞を趣味としている人や観光に訪れる人にとって大変良い環境であると思います。

オリエント美術館では日本の工芸についての特別展「日本工芸の100年~ペルシアの記憶から現代まで」が開催されており、オリエント美術工芸が日本の工芸に与えた影響が詳しくわかる展示になっていました。私は備前焼が好きなので、備前焼の展示は一度見た後ももう一度戻ってきて鑑賞しました。一見関係がなさそうに思われる日本の工芸とオリエント美術工芸も深いところで関わりあっているということが分かり、とても良い企画でした。

特別展も良かったのですが、主に1階に展示されていたレリーフ等の古代オリエントの資料が興味深く、石版のアルファベットや人物・動物の図像に悠久の時の流れを感じて大変心地よいひとときを過ごせました。また、2階にはオリエントの衣装を体験できるコーナーもあり、自由に着たり触れたりできたので楽しめました。今回私は行かなかったのですが、2階の喫茶室ではアラビックコーヒーなども味わえるということで、訪れる方は飲食の面からもオリエント文化を楽しんでみたら良いかと思います。

ミュージアムショップにも異国情緒あふれるお土産が揃っており、色々と迷いましたが、「岡山市立オリエント美術館」を意味するヒエログリフが図柄になっているマスキングテープを購入しました。高知に帰ってきた今も時々取り出しては美術館のオリエントの資料を思い出しています。

岡山市立オリエント美術館は洗練されており、展示物もゆっくり見て回れる素晴らしい美術館です。受付の方も大変感じがよく、今回は他に予定があり多少急ぎ気味に鑑賞したので、また別の展示を行っているときにもう一度訪れたいと思います。

鳥取市 伊藤さん(女性)

訪問日:2013年8月22日

「古代ガラス-色彩の饗宴-」を鑑賞しました。

これまでには、エミール・ガレやルネ・ラリック、フィンランドのガラス、香水瓶など、ガラスの展覧会をいろいろ観てきました。エジプト展で古いガラス製品を観たこともあります。けれども4500万年前に北メソポタミアでおそらく偶然の発見からガラスが生み出されたころのものから、ローマ時代やササン朝ペルシャ時代などに作られたガラスが砂や土中で化学変化を起こして銀化したものまで、古代ガラスをずらりと並べた展覧会は初めてです。

ガラスが実用化され始めた時代、砂漠が広がり色彩的刺激に乏しいオリエント世界で、青や緑、赤色の色石を用いた装飾品が好まれ、初期のガラスがラピスラズリの紺碧、トルコ石の青緑の再現を目指したことに共感を覚えます。子どものころ、色付きの瓶が割れてその破片が月日の経つにつれて角が丸くなったのを河原などで見つけては宝物にしたものです。とても美しいと思いました。私にとっては,正に宝石だったのです。

スパイラルレースガラス碗とゴールドアカンサス文碗の再現は、興味深い挑戦でした。そして、その再現の工程が映像によって解説されているのは分かりやすくて嬉しく思いました。細かく地道な作業の営々と続く様子に、古代より私たち人類は、こうして美しいものを希求してきたのだと思うのです。展覧会のチラシを見ますと、宝石への憧れから作られ始めたガラスが自然界には存在しない新たな美の世界を生み出したという内容の記載があります。何かを追い求める気持ちが、いつの時代にも新しいものを作り出していると言えるでしょう。

私がこの展覧会で特に好きになったのは、銀化ガラスです。19世紀からあらゆる試みがなされたものの、銀化を人工的に作り出すことはできなかったそうです。ガラスが長い時間を掛けて砂や土の中で変化し、元の美しさとは全く違う輝をまとうところに惹かれます。

広島市 重藤さん(男性)

訪問日:2011年4月30日

岡山市立オリエント美術館は、私の住んでいる広島では、なかなか見ることのできない西アジアの考古美術品について、体系的に展示されている美術館です。

今回は「オリエント 美の謎に迫る」という展示会を拝見することができ、改めてオリエント美術の奥の深さに感動しました。

この美術館を訪問したもう一つの大きな目的は、この建物が岡田新一の設計によるものだということです。重厚でありながら開放的な空間は、展示内容とよく調和され居心地のよいものでした。優れた建築家により設計された美術館を訪れることは、私の美術館巡りの重要な要素になっています。

瀬戸内国際芸術祭 2019

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