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「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 広島県・ふくやま美術館 写真

鳥取市 伊藤さん(女性)

訪問日:2013年8月12日

3月まで福山に住んでいました。
ふくやま美術館友の会に入って、美術館を訪れることも度々ありました。いつも楽しみにしていたものです。

仕事の都合でこの地を離れることになったものの、気になります。ホームページで年間スケジュールを確認し、これはと思う企画は手帳に書き留めて、機会に恵まれれば鑑賞したいと一人心づもりをしておりました。

心づもりはしておくものですね。特別展「黄金期の浮世絵歌麿とその時代」を鑑賞しました。

目録に作品名のよみが丁寧に書かれていて、とてもありがたく思いました。

本展では、歌麿の美人画がそれまでの美人画とどう違ったのか、そしてその流れをくむ弟子たちの浮世絵がどういったものだったのか、その他の鳥居清長の流れや歌川派の特徴はどうかなどが分かりやすい展示になっていて、わざわざ出掛けて行った甲斐がありました。

肉筆画をたくさん見ることができたのも嬉しいことでしたし、着物の柄を色々と堪能しました。菊の長襦袢に梅の花の着物だとか、源氏香が描かれた着物に、御簾から猫が覗いていたり、男女が船に乗っていたりする場面の色紙が散らしてあったりするのを、いつか浮世絵に描かれている着物の柄を染めて仕立て、それを着付けて出掛けてみたいなどと想像しながら鑑賞すると、わくわくします。

見立六歌仙などは、どの人がどういう特徴で描かれているので誰だろうという解説があるともっと良かったかも知れません。いやいや、自分で後から調べたり、考えたりする余地がある方がいいのかも知れません。当時の人ならすぐに分かっただろうことの多くに何も気付かないでいることも多いのでしょう。せっかく書かれている字もほとんど読めないのが、また残念なことの一つです。

8月17日(土)には、中右瑛さんの記念講演会、演題「歌麿とその時代浮世絵は謎がいっぱい」があるのですね。福山にいれば絶対に見逃さなかったと思います。今回は涙を飲むことにします。

広島県福山市 伊藤さん(女性)

訪問日:2012年10月6日

一度だけ、横浜の三溪園を訪れたことがある。24歳の春。ちょうど東京で約1カ月半の研修を受けた時だ。せっかくの機会だからと,東京タワー、上野動物園、浅草と、休日には東京観光に明け暮れた。少し足を延ばして横浜。東京や東京近郊には広くて手入れの行きとどいた庭がたくさんあるのだなあと思った。今にして思えば、そのほとんどが元々江戸期に徳川や徳川ゆかりの松平などが造園したものである。その中にあって三溪園は,明治期に個人が造園したのであるから感嘆する。

今、その三溪園の所蔵する名宝がふくやま美術館で公開されている。

園内には、国内の様々な建物が移築されていること、原三溪が秀吉の時代のものを好んで収集したこと、院展所属の画家を支援したこと、益田鈍翁らとともに数寄者であったことなど、初めて知ることが多かった。
狩野探幽が描いた襖絵などを観ると、ごく身近に絵画を置いて楽しんだ日本人の心の豊かさに思いを馳せる。日本家屋には、やはり日本画が似合う。広い座敷で,下村観山や横山大観などが並んで絵を描いている写真は,芸術を支援する活動が必要であることを感じさせる。

この特別展の入り口正面には、塩出英雄の三溪園を描いた絵がある。左手にもう一枚。葉の一枚一枚を描いたような若々しい緑に桜の春、オレンジを重ねた紅葉。どちらも私を三溪園に誘ってくれる。まるでそこに立っているかのような気持ちになる。

是非、横浜三溪園に出掛けたい。20年の人生経験は、最初に足を運んだ日とは、違った何かを感じさせてくれるのではないだろうか。今度はゆっくり1日過ごしてみようと思う。近頃、ゆっくり過ごすことに一抹の不安を感じることがある。しなければならないことをしないでいるような気がして。あえてゆっくり過ごすことで、見失っているかも知れない何かを見つけられれば嬉しく思う。

本特別展は,前期後期で30点もの作品が入れ替わるという。後期も見逃せない。

広島市 重藤さん(男性)

訪問日:2012年2月24日

以前、岡山市にある福武書店の本社ビル内にあった国吉康雄美術館で福武コレクションを観覧して以来、久方振りに国吉康雄の全貌を紹介する展示会を観覧しました。

このときは、国吉の絵からは、カラフルな色使いやデフォルメされた人物像だけが印象に残っていましたが、このたびの展示会では、ルノワールを彷彿させるタッチがうかがえる初期の絵や、故国である日本への想いが込められた絵など、これまで見ることのなかった絵や、写真・版画などの作品も多数出展されており、さすが「世界最大のクニヨシ」のタイトル通りの内容でした。

また、各展示コーナーには、その時期の国吉の生活などが、マンガで紹介されており、作品の制作意図や背景をより理解することができました。

アメリカで大きな名声を得た国吉康雄ですが、その作品が生まれ育った地元岡山で収集され、世界最大のコレクションを形成していることを、大変喜んでいるのではないでしょうか。

広島市 熊本さん(女性)

訪問日:2010年9月15日

「母と遠足」

普段一緒に出かけることがない母とふくやま美術館に伺いました。同じ広島県内ですがなかなか伺うことがない所で、広島駅で「あなごめし」弁当を手にゴーカに新幹線ですっかり遠足気分。

展示の「王朝の名筆」に母は大喜び、2人でうっとりと書の美しさを拝見し、せっかく福山に来たのだからと、書道の桑田笹舟先生の石碑をめぐり、本当にすてきな時間を過ごしました。

この遠足で移動するのに自分で運転できたら良いなと思いましたので、まだ訪れたことのない美術館や子どもの頃に伺ったしまなみ海道へ自分の運転で行けるよう車庫出しから始めます。

瀬戸内国際芸術祭 2019

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