HOME > 私の美術館体験記募集! > 美術館体験記応募作品のご紹介 > 徳島県・徳島県立近代美術館

「美術館に行こう。」-私の美術館体験記 応募作品のご紹介

美術館体験記 徳島県・徳島県立近代美術館 写真

愛媛県今治市 佐藤さん(男性)

訪問日:2012年10月19日

台風一過の秋晴れの日、2日間かけて徳島を観光しました。徳島に在住している親戚の案内で計5人が2日間を満喫しました。

スケールの大きい鳴門の渦潮・伝統の大谷焼・有名な活魚料理店・肌つるつるの温泉・初めての藍染め体験など名所を巡りました。そして最後に私の希望であった文化の森総合公園にある近代美術館を訪れました。文化の森総合公園は想像していたよりも広く静かな所で、近代美術館をはじめ博物館・図書館・鳥居龍蔵記念博物館・文書館・21世紀館などがあり落ち着いた雰囲気で家族連れなど多くの人が1日を楽しんでいました。

文化の森総合公園の中央にある近代美術館では、「墨と紙が生み出す美の世界」特別展が開催されていて、有名な雪舟・俵屋宗達・円山応挙・横山大観・速水御舟・竹内栖鳳・村上華岳などの多くの作家の水墨画が展示されていて、日本画と違った素晴らしさを感じ、改めて作家の凄さに気づきしばらく見入ってしまいました。さらにさまざまな墨の紹介や墨色の美しさをわかりやすく示した資料などの展示があり勉強になりました。ほかにも親と子のアートや色のパワー青など徳島コレクション2012が企画されていて、よく考えているなと思いながら気持ちよく観覧させてもらいました。隣の博物館の特別展「日本のわざと美」と常設展にも行き、合わせて充分すぎるほどの展示内容でした。

美術館と博物館とはガラス張りと思われる三角形の屋根の建物で繋がっていて、各展示室・ロビーなどは明るくまた広くゆったりとした空間を感じ印象に残る建物でした。

帰りの車中では落ち着いた環境の文化の森総合公園や催し物の展示の内容に話がはずみ、徳島に来るお客様には観光コースとして文化の森総合公園を紹介したいとの声も出ました。

私自身、2日間の観光・体験を通して、今まで通過点であった徳島県のイメージを改めよい所をじっくりと見つめた印象を忘れずいい思い出にしたいと思っています。

神戸市垂水区 横畠さん(女性)

訪問日:2012年8月26日

私は、美術展に行くのが好きで、我家の三人の子どもも折にふれ一緒に行っているため、しばらく機会がないと「そろそろ絵でも見に行きたいな・・・」と言うほど。

でも今回「橋を渡って親子でアート鑑賞」に参加させて頂いての美術鑑賞は、いつもと全く違い大変想い出深い一日になりました。

一番は、学芸員の方がワークショップをしてくださったことで、行きのバスの中から、すっかり徳島県立近代美術館の作品のとりことなり、親近感をいっぱい持った上で、実際の作品に出会えたこと。そのおかげですんなりとその世界に溶けこむことができたし、自分のイメージと実際の作品との違いに驚いたり、楽しさが何倍にもなりました。

そしてその場でのワークショップも、作品をよりよく「感じる」のにとても有意義なたのしいものでした。特に子どもにとっては初めての体験で、美術館の楽しみ方、感じ方がぐんっと拡がったようです。この体験は今后の美術鑑賞にも大きなプレゼントになることと思います。

そして、私自身が最も印象に残ったのは、企画展の「戦没画学生 生命の絵」展です。

上田中にある無言館については、知ってはいましたが、実際多くの遺作や遺品にふれて圧倒的な重みを感じました。そしてこの展示でも、学芸員の方から、ほんの数分解説をして頂いたのですが、そのことが大変私にとってはありがたい大切な時間でした。「無言館」の「無言」の意味がただ亡くなられた戦没者の方には話すことができない、という意味だけでなく、みている者が鑑賞していくうちにどんどん無言になっていく、という意味合いもある、ということ。そしてどうして戦后六十年以上も経た今もこんなに多くの作品が残っているのか、それはご遺族の方や友人たちが大切に大切に作品を守ってこられたからだという二点を、手短に物静かに話して下さったことで、とても短い時間しか鑑賞できなかったにもかかわらず、その作品1つ1つにこめられたご本人の想いだけでなく、それを大事に胸にだいて戦后を生きてこられたご家族の方の想いも伝わってきて、大変濃密な時間をすごすことができました。小五の娘も多くは感想を語りませんでしたが彼女なりに何かを感じていることと思います。

今回の美術館体験では、学芸員の方に接する機会があると、またいつもの美術展との関わり方が、全く違ったものになるということを実感しました。いつものように見るのも大好きですが、こんな楽しみ方もあるのがわかり世界がぐんとひろがりました。今后もこういう機会にめぐり合えるのが楽しみです。

夏休みの想い出の1つになれば、と思い参加しましたが、それ以上のプレゼントを頂いた気分になる1日でした。

神戸市垂水区 坂本さん(女性)

訪問日:2012年8月26日

「橋を渡って親子でアート観賞」で初めてお邪魔しました。山を背にした美しい建物で、入る前から気分が上がりました。様々な展示が有りましたが館内は広く、ゆったりと観賞出来ました。伺った時の特別展が戦没画学生の作品展でしたが、終戦記念日を迎える夏にこそのテーマで、戦争で筆を置かざるを得なかった若者達の無念を感じ胸がつまる思いでした。親子でのプログラムでも、床に座って絵を観賞したりと本当にユニークな内容で、親子で楽しませていただきました。子供達は終始遠足気分で、学芸員さんはじめスタッフの皆様に親切にしていただき「楽しかった!また行きたい!!」夏休みの素敵な思い出になりました。楽しい企画を有難うございます。また伺いたいと思います。

兵庫県明石市  志賀さん(8歳・男の子)

訪問日:2012年8月26日

夏休みに、小学校から配られたチラシの企画で徳島県近代美術館へしょうたいされ、家族でさんかしました。美術館へ行ったことはあまりなかったのですが、学芸員の人たちと一緒に絵や像をみるのはとても楽しかったです。

その中で”人物”という像が一番好きです。今まで見たことがない形で、気持ちが悪くて、おもしろいなと思ったからです。どうしてこれが人物なんだろうと、考えました。何人かが集まってこの形になっているのかな、と思いました。

今まで人の形や、知っている形の像しか見たことがなかったけど、今まで見た中で一番おもしろい像です。もっといろんな美術館へ行っていろんな作品をみたいな、と思いました

神奈川県中郡 佐藤さん(女性)

訪問日:2011年12月23日

美術館に行くのが好きです。そう頻繁に行く機会はありませんが、美術館という空間の中で色々な作品に出会える事にわくわくします。出掛けるときはいつも家族で子供と一緒に館賞します。まだ手のかかる幼児がいて大変ですが、子供たちにも沢山の作品を見せてあげたいと思ってます。けれどほとんどの美術館ではおしゃべりは煙たがれ、気に入った作品や作品から感じた事について観賞しながらゆっくり話す事ができず、いつもはがゆく思っています。しかし”徳島県立近代美術館の家族で美術館を楽しむガイドブック”を拝見し、とても心に残りました。それはおしゃべりのススメ。『展示室では静かに』だはなく【おしゃべりのススメ】をしている事大声でなければ言葉は作品鑑賞にとても大切だという事が書かれていて正にその通りと思います。作品を鑑賞しながら感じた事を話せる貴重な時間と思います。感受性や想像力を育む意味でも、この様な美術館が増えて頂きたい。

神戸市 藤原さん(男性)

訪問日:2011年8月24日

どこの美術館でも展覧会は他の機関や個人から借りて行う特別展のほかに、所蔵作品展も行われます。でも、所蔵作品展専用のための展示室がない美術館は見たい作品をなかなか見る機会がないこともあります。

その点、徳島県立近代美術館は広々とした専用の所蔵作品展示室があり、年に数回計画的に展示替えを行っていて、特別展ばかりでなく所蔵作品展だけでも楽しめます。

現代美術のミロやシャガール、ピカソなど西欧の巨匠のほか、日本人の作品も充実しています。どの作品にも解説が添えられていて、近現代美術は苦手という人でもゆっくり鑑賞できます。

有名なアーティストの作品を鑑賞しながら、知らないアーティストを自分なりに楽しめる美術館だと思います。