- 酒蔵を現代風にアレンジした建物が目を引く。日本庭園や江戸時代の商家、酒蔵は無料で開放され、趣ある空間でくつろげる
江戸時代、酒の町として栄えた伊丹。その面影を残す一角に伊丹市立美術館があります。白壁と黒瓦が酒蔵を思わせる建物に一歩入れば、広がるのはヒューマニズムに満ちた世界。
フランスを代表する作家オノレ・ドーミエを中心に国内外の近代諷刺画が数多くコレクションされ、鋭い観察眼で人間の心模様を描いた作品はユーモラスで、時に共感を覚えます。これらはコレクション展で紹介され、ほかに企画展では、人間性を追求した作家や、絵本原画など幅広い年齢層に親しまれるテーマで豊かな作品を楽しめます。
敷地内には柿衞(かきもり)文庫や伊丹市立工芸センター、日本庭園を囲んで現存する最古の酒蔵や商家もあり、文化の薫りに包まれながらタイムトリップした気分に浸れます。