- 木造切妻屋根とずっしりとした柱の構えが大山祗神社と調和して美しい
今治市大三島美術館は、日本総鎮守として崇められる大山祗神社の目の前にあります。オーソドックスな日本画から、油絵かと見間違えるかのような作品まで、現代日本画にスポットを当て、多彩な魅力を紹介しています。なかでも中心となっているのが、昭和15年以降に生まれた日本画家の作品。大胆な色使いとタッチが印象的な加山又造の「火の島」をはじめ、中島千波や竹内浩一などの作品がさまざまな切り口で楽しめます。
それとともにぜひのぞいてほしいのが田渕俊夫記念展示室。線描の美しさと豊かな表現で現代日本画壇を代表する画家の院展初入選作品「ヨルバの神々」やユニークな手法で制作された「時の証人」シリーズなどの本画、素描、下絵が入れ替えながら展示され、日本画にあまり親しみのない人も世界観に魅了されます。制作過程もビデオで流れ、そのこだわりに感動します。