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情報誌「瀬戸マーレ」

ぐるグルわたる

夏にぴったりエスニック

今回は、ハンドルネーム「赤わたる」さんからの投稿です。
「兵庫県立美術館の近くにある、JICA兵庫食堂の『月替わりエスニック料理』は、お手頃価格で食べられます。5月は東ティモール料理。ココナッツミルクが優しい味を醸し出しているルンダンサピに、サユール、タコの炒め物など、おなかいっぱいになりました」。
スパイスの効いたエスニックは夏にぴったり!と、早速「ぐるわた特派員」が現地へ取材に出かけました。

月替りのエスニック料理「JICA兵庫食堂」

JICA兵庫の建物に入り、早速1階の食堂へゴー。「研修員のための食堂です。どなたでも入れます」の看板に、おそるおそる足を進めると…大きなテラス窓から明るい日差しが差し込んで、おしゃれなカフェみたい!不安も吹っ飛びました。

カフェテリア形式の店内には、仲良く夕食をとるご夫婦や、仕事帰りのサラリーマンの姿が。街中の気軽に入れるレストランという感じ。入口のショーケースには、月替りエスニック料理のほか、和定食、丼ものにパスタなどが並んでいます。もちろん、気になるのは「月替りエスニック料理」。どんな味なのか楽しみです。

チュニジア料理
 
タイ料理
「月替りエスニック料理」の一例。(上・チュニジア料理、下・タイ料理)。毎月スタッフがレシピを熟考し、試食会を経て、メニューとしてお目見えします

南の国の爽やかな味付け

食券を購入して、いよいよご対面の今月のエスニック「東ティモール料理」。ワンプレートに4品入って、うーん、いい香り。

メインの「ルンダンサピ」は、カレーに似た味の薄切り牛肉。ココナッツミルクとクルミの風味が爽やかに香って、ほどよい辛さ。ご飯に絡めてみると、よりいっそう旨みが増します。うん、これぞ南国の味!

続いて、酢の物にも見える「モドフィラ」は、タコとオクラの炒め物。とはいっても、オイリー感は全くなくて、さっぱりビネガー風味。ニンニクのほのかな香りに食欲をそそられます。

そしてエビドレッシングのかかった「サユール」にトライ。レモンの風味とエビの旨みがマッチングされて、夏の暑さを忘れるさっぱりした味付けに、さすがエスニックと唸りました。

味の秘密は調味料にあり。ここでは、各国の味を忠実に表現するため、わざわざ現地から調味料を調達することもあるとか。本場の味を700円で味わえるなんて、「食堂」ならではですね。

東ティモール料理
東ティモール料理

世界の風が吹く店内

突然、耳に飛び込んできた「OH!Yes?」、これはもしや英語…顔を上げると、数人で入ってきたのは、来日中の研修員でした。彼らのために作られたこの食堂、実は地域の方々と触れ合うきっかけ作りにも一役買っているのです。

ぐるわた特派員も、臆せずハローと近づくと、「ドウゾドウゾ」と、席を勧めてくれました。見ると、研修員の6名の方全員が、和食洋食にかまわず「フライドポテト」を付け合わせているのにビックリ!じっと見つめていると、なんとその人は、「ドウゾ!」とポテトを1本、笑顔でくれました。

店内は天井が高くて、開放感もたっぷり。国を超えて、おしゃべりしながら食事を楽しむ人たちで賑います。日本であることを忘れてしまいそうな、愉快なひとときが過ごせました。

タイミングがよければ、外国気分が味わえるかも?!
タイミングがよければ、外国気分が味わえるかも?!この日出会ったのは、エジプト、セルビア、トルコ、ベトナムの方々でした
●JICA兵庫食堂

住所/兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
TEL/078(261)0341
営業時間/午前11時30分~午後1時30分LO、
午後5時30分~8時30分LO
休み/年末年始のみ
URL/
http://www.jica.go.jp/kansai/index.html

※月替りエスニック料理について、7月はモルディブ、8月はエクアドルを予定

※予約不可。駐車場なし

入口のショーケースで、今日のメニューを確認JICA兵庫食堂
(写真左)入口のショーケースで、今日のメニューを確認。エスニック料理は、月ごとに替わります。その月に記念日がある国や地域が選ばれています
(写真右)JICA兵庫食堂

JICA兵庫は、「独立行政法人国際協力機構」の国内機関の一つであり、開発途上国からの技術研修員を受け入れています。

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