NHK神戸放送局のキャスターとして、ひときわ元気で愛らしい笑顔が印象的な、荒山沙織さん。「第1回神戸マラソン」を完走したという、バイタリティの持ち主です。

「神戸マラソン当日は、お天気もよくて、明石海峡大橋を間近に見たり、海と山と空の景色を楽しみながら走ることができました。ビックリしたのは、沿道の応援の方々の姿がどこまで行っても途切れなかったこと。たくさんの声援に助けていただきました」と、荒山さん。「足が辛くなってくると、沿道へ吸い寄せられるように近づいては声をかけてもらったり、ハイタッチをしてもらったり。足の痛みも忘れるほど嬉しくて」。地元の人たちからたくさんのパワーをもらえたそうです。さらに、「ゴール近く、坂を上り切ると神戸ポートタワーが目に飛び込んできました。メリケンパークも本当にキレイで、景色にも力をもらえた気がします」と、街並の美しさを語ります。

荒山さんは、「淡路島ロングライド150」でサイクリングにも挑戦済み。「淡路島1周の150キロメートルです。海のすぐそばを走って気分爽快でした」。小さい頃から水泳を続けているので、いつかトライアスロンにもチャレンジしたいと考えています。

滋賀県出身で、金沢放送局から神戸へ移って1年目の荒山さん。「関西に戻ってきたと思っているのですが、神戸の中に入って初めて知ることも多いです。だから、みなさんが『当たり前』と思っていることでも実は『すごいこと』を、新しい魅力として再発見できればいいなと思っています」。

体を動かすことが何より好き、という荒山さん。現在、兵庫県各地の「とっておき」な人物や、地域で心温まる活動をしている人たちを取材して、NHKのテレビ番組で紹介しています。「伊丹市で30年近く、手作り童話を電話で子どもたちに伝え続けている女性グループがいらっしゃいます。そんなにも長く続けているのに、番組を見て初めて知ったという地元の方も多くて。グループの方々も反響に驚いて、喜んでもらえるなら頑張ってもっと続けていきたい、と話されていました」。荒山さんがつなぐ人と人のふれあいが、地域に元気を与えてくれています。バイタリティあふれる荒山さんならではの、地域の情報発信が今後も楽しみです。