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愛媛県 砥部町

海を見渡せる丘一面に四季折々の花が咲く「あわじ花さじき」を馬に乗って散策できる(ハーモニーファーム淡路「花さじき散歩」)。

兵庫県・徳島県

周年に寄せて、
地域からのメッセージ

本四高速道路が開通したことにより、人や物の流通が活発になりました。
地域の活性化や時間短縮による品質の良い商品が流通にのり、日本全国に届けられています。
周年にあたって、普段から本四高速道路を利用されている地域の皆さまの声をお届けします。

人気施設が続々誕生し、
来島される方が増えています

淡路島観光協会 高木 俊光さん

淡路島は、明石海峡大橋の開通以前はフェリーか高速船で渡らなければならない離島でした。橋でつながった今は、神戸の隣町のような距離感になっています。

多くの人が訪れるきっかけとなったのは、2000年に開催された「ジャパンフローラ2000(淡路花博)」です。2014年には、橋の通行料が下がり、訪れる人が増えました。

もうひとつ大きな流れを生んだのは、約10年前からパソナグループにより、廃校、自然、淡路島の食など地域資源を活かした施設が続々誕生していることです。他にも、外食店運営のバルニバービの西海岸沿いの店舗や、「幸せのパンケーキ」など人気の施設がオープンし、ドライブで訪れる人がどんどん増えています。その一方で、昔から人気の洲本温泉に宿泊する人も絶えません。

これらのスポットは京阪神から訪れる人が中心ですが、遠隔地からやインバウンドで来られた方に、橋を渡って宿泊をともなう旅をのんびり楽しんでいただきたいと思っています。淡路島は、『古事記』に登場する「国生みの島」であり、線香、淡路瓦、手延素麺という伝統産業や、天然の淡路島えびす鯛、淡路島サクラマス、赤ウニなど豊かな食があります。また、花の名所や、SUPやカヌー、イルカとの触れあいや、乗馬したまま海に入る体験もできます。淡路島ならではの魅力を満喫してください。

標高133mの三熊山山上にある洲本城跡から洲本市街や大阪湾などを一望できる。
「今話題の水着温泉『アクアイグニス淡路島』や『禅坊 靖寧』をはじめ、今後も注目のスポットが続々誕生します」と淡路島観光協会の高木俊光さん。

淡路島観光協会

住所/兵庫県洲本市港2-26 TEL/0799-22-0742 営業時間/平日8:45~17:30

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高速道路ネットワークがつながり、
利用者が大幅アップ

徳島バス株式会社 企画管理部 林 直人さん

徳島バスでは、神戸淡路鳴門自動車道を経由して、徳島と神戸・大阪・京都・東京を結ぶ高速バスを運行しています。明石海峡大橋が開通する前は、淡路島からフェリーに乗る必要がありました。開通後は高速道路1本で行くことができ、大阪路線で所要時間が1時間50分短縮し梅田へは約2時間半で、神戸路線で1時間20分短縮して三宮まで1時間50分で行けるようになりました。これを機に高速バスを利用されるお客様が大幅に増えました。その収益で、採算が取れなくなっていた徳島県内路線バスの赤字を補填することができ、大切な皆さまの足をなくさずにすみました。

全路線合わせた高速バスの年間利用者は、コロナ前は120万人でした。まだ元には戻っていませんが、多くのお客様に安全に快適に利用していただけるように、ASV(先進安全自動車)や全席3点シートベルト、また全車両にコンセントやWi-fiの導入を進めています。2025年には大阪・関西万博が開催されます。高速バスを利用して徳島まで足を伸ばしていただけるように働きかけていきます。

一番利用客が多い徳島-大阪線は1日23往復46便走っている。大塚国際美術館に立ち寄る便や、土日はUSJ優先便もある。
「安全・安心・快適なバス輸送に努めています。本四高速さんが高速道路をいつも整備し、暴風雨などで通行止めになる際は情報を発信していただけるので感謝しています」と徳島バスの林直人さん。

徳島バス株式会社

住所/徳島県徳島市出来島本町1-25 TEL/088-622-1826(高速バス予約センター) 営業時間/9:00~18:00

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商談がしやすくなり、
阿波尾鶏あわおどりの販売量がアップ

貞光食糧工業株式会社 代表取締役社長
徳島県阿波尾鶏ブランド確立対策協議会 会長
辻󠄀 貴博さん

徳島県の特産物「阿波尾鶏」は、古くから徳島県で飼育していた軍鶏とブロイラーを交雑して作り出した肉用鶏です。有名地鶏と競合しない価格帯で、引き締まった身と濃いうまみ、コクを味わえます。

その販売量は、明石海峡大橋の開通を機に急速に伸びました。交通の便が良くなって営業に行って商談しやすくなり、バイヤーさんも徳島に来やすくなりました。

開通前は淡路島からフェリーで京阪神に向かっていましたが、待ち時間があり、乗船時間が長く、天候次第で欠航になる場合があります。鶏肉は賞味期限が短く、鮮度が問われる品物。2、3時間の差が大きく影響します。開通後は、午後2時までに出発すると夜中に東京の配送センターに着くことができるようになりました。

また、メディアに取り上げられる頻度が増え、認知度が高まったのも利点です。取扱店舗が外食産業、百貨店、スーパーなどに広がり、コンビニ商品にも使われています。当社は生肉主体で販売していますが、阿波尾鶏の良さがわかる加工品も開発し、高速道路ネットワークを使って広めていきます。

広々とした鶏舎でゆったりと育てられる阿波尾鶏。平成10年度には特定規格の基準を満たす地鶏の中で生産量全国1位になった。
「阿波尾鶏は、当社と株式会社丸本の2社で生産、製造、販売しています。両社にオンラインショップがあるのでおいしさを味わってみてください」と辻󠄀貴博社長。

貞光食糧工業株式会社

住所/徳島県美馬郡つるぎ町貞光字小山北168-2 TEL/0883-63-4215
HP/https://shop.sada-base.com/(オンラインショップ)

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