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大鳴門橋を渡って徳島へ、てんこ盛りの海の幸が待っている

貝焼きセット。大アサリは2等分され、ネギのせとバター風味で味わえる。サザエと大アサリは焼く前に貝用タレを少したらし、アワビは両面を焼くのがおいしく味わうコツ。

海鮮ドライブ 徳島

大鳴門橋を渡って徳島へ、
てんこ盛りの
海の幸が待っている

播磨灘・紀伊水道・太平洋と3つの豊かな海に面する徳島は、種類豊富な魚介類が水揚げされる。
漁師さんや漁港から直接仕入れる地場もんを豪快に味わおう。

漁師町で味わう鮮度抜群の磯焼

地元の漁師さんが持ってきてくれる活きのいい魚介を自分で焼いて味わえると聞いて向かったのは、鳴門の粟田漁港近くにある片山水産。鳴門スカイラインを経由し、釣り筏や牡蠣の養殖筏が浮かぶ風光明媚なウチノ海や、小鳴門海峡の激しい潮流を眺めながらのドライブだ。海沿いの道に出てしばらく走ると、あった!「磯焼」の看板だ。入り口の生け簀には、貝、車エビ、ハモ、タコなどいっぱいだ。

この店の磯焼は貝が中心で、お得な「貝焼きセット」はアワビ1個、サザエ2個、大アサリ2個でなんと2、200円。生け簀からあげたばかりのものを炭火でドーンと焼く。大アサリは身が詰まってプルプル、アワビは動いて網から落ちそうなほど活きがいい。熱々をほおばると旨みがジュワーっとあふれてくる。アワビ1個をかぶりつく贅沢なんてそう味わえない。口の中が潮の香りでいっぱいだ。海鮮丼や煮物もあり、おいしいに決まっている。だけど、それは次回の楽しみにして、食後は漁港巡りへ行くとしよう。

鳴門スカイライン「小鳴門新橋」から見えるワインディングロード。
鳴門スカイライン一番の絶景ポイント、四方見展望台。四方どの方向を見ても美しい景色が広がり、ウチノ海や鳴門海峡、晴れた日は小豆島まで見渡せる。 
周辺には漁港が多く、素朴で穏やかな風景が広がる。
12月からはウチノ海で養殖されたカキの食べ放題(1人2,800円~)も楽しめる。

磯焼 片山水産

住所/徳島県鳴門市北灘町粟田字大岸16-1 
TEL/088-682-0366 
営業時間/11:00~21:00(当面は予約のみ) 
定休日/火曜日  駐車場/あり 
※店舗の営業状況は変更の可能性があります。 
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目の前で豪快に魚をさばく姿にほれぼれ

徳島市の市街地から四国東岸を貫く国道55号を南下する。海鮮ドライブのゴールは小松島にある恵比須丸だ。遠くに山並みが広がり、のどかな田園風景に夕闇が迫る中、恵比須丸は一目でわかった。大漁旗と漁具が灯りに照らされ、漁り火みたいだ。中に入ると所狭しと生け簀が並び、漁港の市場のようにいろんな種類の魚が泳いでいる。

この店を切り盛りするのは、徳島県南部の漁師一家に生まれ、兄弟は現役の漁師という立石富美男さん。〝活け〟にこだわり、毎日近海で獲れた魚介類を仕入れ、県南の漁港へも足を伸ばしている。昼間はこれらを直売しているが、夕方からは店の奥にあるカウンターで旨い料理を味わえるのだ。

食べたい魚や貝を言えば、生け簀からあげて刺身、焼物、煮物、天ぷらなどにしてもらえる。料金は量り計算だ。どこでどんな魚が獲れたかを把握してうまく仕入れているので安いし、旨い。「この大きさの伊勢エビの刺身なら2、520円。頭は後でみそ汁にするとおいしいよ」と教えてくれる。見事な手さばきで次々料理ができあがり、旨くて箸が止まらない。わざわざやってきて良かった。魚をこよなく愛する店主の飾らないもてなしにお腹も心も満たされた。

人数や予算に合わせてちょうどいい大きさの魚を選んでくれる。 
徳島は伊勢エビがたくさん獲れ、漁が解禁される9月15日から12月頃がおいしく、食べやすい値段に。 
ほろっとした身が旨いカサゴの煮付け。2匹で1,100円(参考価格)。 
その日のおすすめや、好きな魚を入れて刺身をオーダー。写真はタイ、シマアジ、ヒラメ、アオリイカなどが入って2人前2,400円(参考価格)。
魚の持ち味や料理に合わせて包丁の入れ方や調理法にこだわっている。

海賊居酒屋 恵比須丸

住所/徳島県小松島市大林町森ノ本6-1 
TEL/0885-37-0581 
営業時間/海賊居酒屋 17:00~22:00(L.O.21:00) 
※予約がおすすめ 
直売&活造り 10:00~16:00 
定休日/不定休  駐車場/あり 
※店舗の営業状況は変更の可能性があります。
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