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年間50種類ぐらいの商品が登場。

愛媛県 内子町

愛媛の旬の野菜と果物を
封じ込めた瓶詰めに夢中

旬のとれたて野菜と果物ほどおいしいものはない。
その風味を活かしつつひと手間加え、ピクルスやジャムに加工した瓶詰めが人気を集めている。
そのおいしさの秘密を知りたくなった。

プレゼントから始まった
ピクルスづくり

お店兼加工場があるのは、愛媛県内子(うちこ)町の昔ながらの通りの一角。壁一面にカラフルな野菜のピクルス、オイル漬け、果物のシロップ漬けやジャムの瓶詰めが並び、パッケージもおしゃれでワクワクする。

出迎えてくれたのは、齊藤美香さん。宇和島の柑橘農家で生まれ、東京でグラフィックデザインや映像制作に携わり、東日本大震災をきっかけに内子に移り住んだ。

ピクルスを作り始めたきっかけは、「内子に住んで、直売所や近くのおばあさんからもらった野菜があまりにもおいしくて、東京の友人が贈り物をしてくれたお礼に送っていました。でも新鮮なうち食べてもらうのは難しく、ピクルスにしたんです」。最初は遊び感覚でラッピングもし、やがて東京のマルシェイベントに出店することになり、種類が増え、パッケージをしっかりデザイン。それが首都圏を中心に評判を呼んだ。

「ドライたけのこおかずオイル」1,512円(左)は食感が良く、ニンニクの香りとピリッとした辛みがお酒のあてにもぴったり。愛媛の旬を詰め込んだ「愛媛野菜のミックスピクルス」1,296円(右)は定番の人気商品で、季節ごとにさまざまな味に出会える。
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いつもの食卓に彩りをプラス

齊藤さんが瓶詰めを作る上でこだわっているのは、愛媛産の素材を使うこと。そして旬のもの、鮮度がいいこと、無添加であること。「霜が降りた後の白ネギなんてすごく甘いんですよ。余計なものを入れると素材の味が損なわれてしまいます」。

気になる野菜を見つけたらとりあえず作ってみるそうで、素材の組み合わせを考えたり、焼いたり、炒めた後に酢漬けにしたり、一番おいしくなるように手をかけている。そのまま食べてもおいしいのはもちろん、パスタやポテトサラダに入れるなどアレンジ自在で、いつもの料理がグレードアップする。店に来れば商品選びのアドバイスをしてもらえ、季節の味や新作に出会えるのも楽しみだ。

気になった瓶詰めを買い、内子の町を散策する。これまでは江戸時代から残る風情ある町並みに目がいっていたが、見渡せば豊かな里山や畑が広がっている。軒先で自分の畑で取れた野菜や果物を売っているお宅もあり、内子を訪れる楽しみがまた増えた。

まずは手軽に、好きなピクルスをトッピングして、見た目も美味しいオープンサンドがオススメ♪
商品説明やおいしい食べ方のレシピを教えてもらえる。
店舗に併設して加工場があり、作っている様子が見えるのも魅力。

GOOD MORNING FARM

さりげなく置かれた「GOOD MORNING FARM」の看板が目印。
住所/愛媛県喜多郡内子町五十崎甲1221-3
TEL/0893-23-9691
営業時間/8:30~16:30頃
定休日/土・日曜日、祝日
駐車場/あり
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生産者直売の野菜、果物、
加工品が勢ぞろい

内子に来たらぜひ立ち寄りたいのが道の駅「内子フレッシュパークからり」。内子町で栽培された新鮮な野菜や果物が種類豊富に並び、あまり見たことのないものにも出会える。それらを使ったパン、スイーツ、燻製などの加工品もおいしく、「GOODMORNING FARM」の商品も並び、この地ならではの味を楽しめる。地元の食材を使ったレストランもあり、お土産選びや休憩がてら、のんびり過ごせる。

内子フレッシュパーク からり
生産者の顔が見えるのも直売所の魅力。ついついカゴいっぱいに買ってしまう。

住所/愛媛県喜多郡内子町内子2452
TEL/0893-43-1122
営業時間/[直売所]8:00~17:00
※その他店舗は、店舗ごとに異なります。
定休日/1/1~3
駐車場/あり
※営業時間、休業日など詳しくはお問い合せください。

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内子の町をぶらり散歩

内子の「八日市・護国の町並み」には江戸時代後期から明治、大正時代にかけて建てられた建造物が残っている。
大正5年に建てられた内子座。現役の芝居小屋で、文楽や狂言の上演をはじめ、町民の劇場として親しまれている。
八日市・護国の町並みには、昔ながらの雰囲気で愛媛の野菜や果物などが売られていて観光客に人気。
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