
年間50種類ぐらいの商品が登場。
お店兼加工場があるのは、愛媛県内子(うちこ)町の昔ながらの通りの一角。壁一面にカラフルな野菜のピクルス、オイル漬け、果物のシロップ漬けやジャムの瓶詰めが並び、パッケージもおしゃれでワクワクする。
出迎えてくれたのは、齊藤美香さん。宇和島の柑橘農家で生まれ、東京でグラフィックデザインや映像制作に携わり、東日本大震災をきっかけに内子に移り住んだ。
ピクルスを作り始めたきっかけは、「内子に住んで、直売所や近くのおばあさんからもらった野菜があまりにもおいしくて、東京の友人が贈り物をしてくれたお礼に送っていました。でも新鮮なうち食べてもらうのは難しく、ピクルスにしたんです」。最初は遊び感覚でラッピングもし、やがて東京のマルシェイベントに出店することになり、種類が増え、パッケージをしっかりデザイン。それが首都圏を中心に評判を呼んだ。
齊藤さんが瓶詰めを作る上でこだわっているのは、愛媛産の素材を使うこと。そして旬のもの、鮮度がいいこと、無添加であること。「霜が降りた後の白ネギなんてすごく甘いんですよ。余計なものを入れると素材の味が損なわれてしまいます」。
気になる野菜を見つけたらとりあえず作ってみるそうで、素材の組み合わせを考えたり、焼いたり、炒めた後に酢漬けにしたり、一番おいしくなるように手をかけている。そのまま食べてもおいしいのはもちろん、パスタやポテトサラダに入れるなどアレンジ自在で、いつもの料理がグレードアップする。店に来れば商品選びのアドバイスをしてもらえ、季節の味や新作に出会えるのも楽しみだ。
気になった瓶詰めを買い、内子の町を散策する。これまでは江戸時代から残る風情ある町並みに目がいっていたが、見渡せば豊かな里山や畑が広がっている。軒先で自分の畑で取れた野菜や果物を売っているお宅もあり、内子を訪れる楽しみがまた増えた。
内子に来たらぜひ立ち寄りたいのが道の駅「内子フレッシュパークからり」。内子町で栽培された新鮮な野菜や果物が種類豊富に並び、あまり見たことのないものにも出会える。それらを使ったパン、スイーツ、燻製などの加工品もおいしく、「GOODMORNING FARM」の商品も並び、この地ならではの味を楽しめる。地元の食材を使ったレストランもあり、お土産選びや休憩がてら、のんびり過ごせる。
住所/愛媛県喜多郡内子町内子2452
TEL/0893-43-1122
営業時間/[直売所]8:00~17:00
※その他店舗は、店舗ごとに異なります。
定休日/1/1~3
駐車場/あり
※営業時間、休業日など詳しくはお問い合せください。