11月26日(土)、明石海峡大橋を目の前に臨む「橋の科学館」において、第25回講演会「本州四国連絡橋保全の今 2016 ~200年以上使われる橋を目指して~ 」を開催しました。当日は、本州四国連絡高速道路(株)長大橋技術センター 診断・構造グループリーダー森山 彰氏にお話をいただきました。

 当社の経営理念である、「200年以上の長期にわたり利用される橋」を目指して、点検と保全の概要と本四が開発・使用している維持管理技術についてお話ししていただきました。

 点検と保全の概要では、本四高速の維持管理上の条件を整理した上で、予防保全の重要性を説明していただき、点検方法や保全工事について詳細に説明していただきました。予防保全に基づくPDCAサイクルの説明や普段皆さんが見ることがすくない、様々な点検作業車も紹介していただきました。

 維持管理技術では、ケーブル送気乾燥システムやコンクリート構造物の非破壊検査、ハンガーロープの非破壊検査および補修方法について説明していただきました。また、最新の点検技術として現在神戸大学との共同研究で実施している、非破壊・非接触で遠隔から高精度に検出することが可能な点検方法を紹介していただきました。この点検方法は赤外線サーモグラフィを用いて構造物に生じた亀裂や浮きを検出するもので、実際に聴講者の前で、試験体に入った亀裂を検出してみせていただきました。

 質疑応答のコーナーでは、ハンガーロープにおける塗替塗装方法として紹介していただいた浸漬塗装についての質問や舗装の補修方法についてなど専門的な質問もありました。

 次回講演会は1月21日(土)に、株式会社IHIインフラシステム取締役川上 剛司 氏にトルコ オスマン・ガジ橋(世界で4番目に長い吊橋)を例に吊橋の設計方法や施工について講演いただく予定です。


会場の様子

維持管理の基本的考え方

ケーブル送気乾燥システム

ハンガーロープ補修

赤外線サーモグラフィを用いた
亀裂検出技術の実演

参加者からの
質問に答える森山氏

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