平成30年3月17日(土)、橋の科学館第32回講演会を開催しました。

 第32回講演会は「世界の長大橋」と題して、元本州四国連絡橋公団理事、世界道路協会 道路橋委員会前委員長を務められました加島聰氏にお話を頂きました。

 今回の講演では、世界の長大橋の歴史とともに、本年4月に30周年を迎える瀬戸大橋、20周年を迎える明石海峡大橋の技術開発について紹介して頂きました。

 世界の吊橋、斜張橋の特徴を写真や年表を交えながら説明頂きました。また、現在、世界中で進行中の長大橋建設の話、それらに関する日本企業の取組みも紹介頂きました。

 また、ケーブルを守るため、ケーブル内に乾燥空気を送り込むケーブル送気システムを確立、本四架橋にて世界で初めて導入され、現在では世界標準になっている話も聞くことができました。

 当日は、明石海峡大橋の建設当時に携わった技術者の方や、橋が大好きというお子様など、幅広い年代の50名を超える方に参加頂くとともに、「建設中の世界の各橋梁において日本の支援状況について教えてください」他、活発な質疑応答もあり、充実した講演会になりましたこと事務局より感謝いたします。

 次回の講演会は、平成30年5月26日(土)に開催されます。
 国立大学法人横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院教授 勝地弘氏より、「明石海峡大橋を完成させた耐風設計技術“技術者たちが議論し考えたこと”」と題して講演頂きます。

詳細はこちらをご覧ください。
http://www.hashinokagakukan.jp/news/shosai.php?id=116

会場の様子
会場の様子

世界の吊橋の歴史
世界の吊橋の歴史

世界で活躍するケーブル送気システム
世界で活躍するケーブル送気システム

参加者からの質問に答える加島氏
参加者からの質問に答える加島氏