令和元年11月29日(金) 橋の科学館第40回講演会を開催しました。
本公演会は「本州四国連絡橋の地震対策」と題し、本四高速(株)長大橋技術センター 総括・耐震グループリーダー 山口和範氏にご講演いただきました。
現在、本四高速(株)では、近い将来に予想されている東南海・南海地震等の大規模地震に備え、急ピッチで地震対策を進めています。今回の講演では、地勢的な特徴も踏まえ、本州四国連絡橋の耐震性の現況と大規模地震への備えについてご紹介いただきました。
はじめに、本州四国連絡橋に関連する地域の主な地震と、その分析についてお話しいただきました。その後、耐震補強の検討に用いた地震動についてのご説明があり、実際の耐震補強内容や、耐震補強の計画・進捗についてご紹介いただきました。また、四国の災害時に「くしの歯」としての役割を担う本州四国連絡橋の重要性と、さらなる防災対応力の向上についてもご説明いただきました。
講演後の質問時間では「大震災の際に制震装置が正常に作動したか」 「明石海峡大橋とは地盤条件の異なる来島海峡大橋などで大地震が起きた場合どうなるか」等、高度で興味深い質問や、参加者同士での意見交換がありました。
当日は、明石海峡大橋の建設に携わった建設会社OBの方など、約50名の方々にご参加いただき、非常に充実した講演会になりましたことを、事務局一同感謝いたします。
次回は、令和2年1月24日に第41回講演会「“Play art” 観るだけじゃない、アートを遊びつくそう!大塚国際美術館の歩みと楽しみ方」を開催いたします。講師は大塚国際美術館 学芸部広報担当の山側千紘氏です。詳細は当社ホームページ等をご確認ください。
会場の様子
聴講者による質問