「しまなみ海道俳句まつり」入賞作品のご紹介!
当社で初めての取り組みとして「しまなみ海道俳句まつり」を実施しました。
多くの作品をご応募いただき、俳人夏井いつき先生による厳選な審査により優秀作品を選考し先日、夏井先生による表彰式を行いました。
振り返ると多々羅大橋を望むことができます。
表彰式は村上三島記念館内の多目的ホールで行いました。
開場前から大勢の観覧者が並ばれました。
開始に当たって主催者である当社のしまなみ今治管理センター所長が挨拶をしました。
第1部では、俳人の夏井いつき先生と当社の所長によるトークショーが開催され、今回俳句のお題となったしまなみ海道の7つの橋の特徴や観光スポットについての話題で盛り上がりました。
その後、最優秀作品への表彰式に移り、司会の方から最優秀賞を受賞された7名の皆様に受賞の喜びをインタビューしました。
第2部は、夏井先生により受賞作品の講評と「五感をフル活用!十七音の世界」と題しての講演会が実施されました。
受賞作品の講評では、夏井先生は客席まで降りて楽しいトークを繰り広げられました。
入場は無料で、多くの方に楽しんでいただきました。
最後に受賞作品をご紹介します。(敬称略)
今回は、俳句のテーマを“しまなみ海道「橋のある風景」”として、しまなみ海道に架かる7つの橋を“お題”として募集したものです。2ヶ月という短い募集期間であったにもかかわらず、全国各地から1000句を超える応募がありました。夏井先生には全ての句の中から7つの橋に対し、最優秀賞1句、優秀賞2句、佳作5句を選定していただきました。
お題➀「新尾道大橋」
● 最優秀賞
朝凪や芙美子知らざる橋白し 東大阪市 中森 美代子
● 優秀賞
初しぐれ鶴湾の風ほそながし 尾道市 津口 知幸
海峡を色なき風や坂の町 松山市 日暮屋 又郎
● 佳作
春うらら海道くぐる船の水脈(みお) 今治市 八木 昌子
七つ橋行く手はすべて花吹雪 尾道市 石原 研
春近し渡船料金六拾円 岡山市 中山 幸子
囀りや樹形図となる坂の道 松山市 川又 夕
蛸干して並ぶ橋柱風薫る 高石市 松木 精司
お題②「因島大橋」
● 最優秀賞
山頂の五百羅漢や橋は秋 松山市 吹野 公郎
● 優秀賞
風花やホットワインを透ける橋 愛媛県北宇和郡 大塚 迷路
桜東風僕は海賊になりたくて 八幡浜市 髙橋 紋
● 佳作
春の月異国の舶はいま真下 愛媛県北宇和郡 濱口 ゆか
口笛を吹きたき空や橋涼み 東京都墨田区 浅田 久美子
遠霞岩の目を割る鑿の音 松山市 マーペー
海賊の子は海賊や八朔柑 神戸市 有吉 正幸
海賊の跋扈の海や冬の雷 大分市 小野 智輔
お題③「生口橋」
● 最優秀賞
ジェラートは檸檬この橋こせば恋 愛媛県西宇和郡 藤川 美喜
● 優秀賞
寒空に羽を広げて生口橋 岡山市 佐藤 晃一
冬の斜張橋対称になれぬ月 松山市 金 安理
● 佳作
荒星を溢さぬやうに集く橋 松山市 土屋 実
春潮の橋戻る子の大荷物 今治市 八木 ふみ
レモン嗅ぐふりきみが見てるから 松山市 大山 香雪蘭
天を衝く主塔に搾る檸檬かな 松山市 秋本 哲
島の檸檬撫で来し風の海へ出づ 新居浜市 西原 真樹
お題④「多々羅大橋」
● 最優秀賞
多々羅大橋寒月は鋼(はがね)を鳴らす 米子市 廣田 美穂子
● 優秀賞
凍星へ海の竪琴多々羅大橋 今治市 藤本 ちどり
竜天に放つ弓なる斜張橋 由布市 樫の木
● 佳作
大空を飛びたき春愁の大橋 今治市 松本 京子
春霞あれがひょっこりひょうたん島 東温市 越智 空子
蜜柑もぐ多々羅大橋背負いつつ 福山市 かつたろー。
冬波や島のレモンは灯とならむ 松山市 ゆめ
星飛んでハンガーロープに引っかかる 南あわじ市 山田 恵子
お題⑤「大三島橋」
● 最優秀賞
鶴姫の恋は波間に橋おぼろ 尾道市 砂田 千春
● 優秀賞
大三島橋為朝ならば月を射む 今治市 鳥生 攝子
神の田のおほき御幣や南風吹く 松山市 吹野 公郎
● 佳作
メモをとる伊人技師団春の橋 春日部市 向井 順子
望郷の城主の祈り大夕焼 尾道市 山下 榮子
若布舟はなぐり瀬戸が赴任先 今治市 山本 佐恵美
描きかけの絵に濤音と桜東風 千葉県 T・H
いにしえの塩を携え都鳥 京都市 長谷川 孝
お題⑥「伯方・大島大橋」
● 最優秀賞
橋へ桜かつて小早の数千艘 今治市 奥村 幸二
● 優秀賞
吊り橋の真直ぐな影の涼しさよ 松山市 金 紗蘭
元朝の橋より能島鵜島かな 東温市 井門 敬之
● 佳作
島の春もとは一つの国でした 福岡市 谷口 詠美
雲の峰橋を駆け抜けるスニーカー 堺市 池田 敬子
秋高し石切る音の橋伝ひ 尾道市 日谷 寛
水軍の海に零るる花火かな 福山市 定藤 桂子
桁橋を越え吊橋の朧かな いわき市 堀 卓
お題⑦「来島海峡大橋」
● 最優秀賞
美しき難所来島虎落笛 明石市 小田 慶喜
● 優秀賞
天人の如く海霧湧く橋をゆく 大洲市 渡辺 瀑
RADIO流る怒涛来島春きざす 新発田市 今田 和義
● 佳作
滔々と橋伸び行きて雲の峰 東京都世田谷区 笑松
春潮に龍現れて渦と化す 神戸市 大窪 誠一郎
立春の菫色なる橋渡る 松山市 門田 明子
彼方より身を捩りつつ春の潮 吹田市 村上 榮一
三連の橋を統べたる桜かな 愛媛県西宇和郡 藤川 美喜
しまなみサイクリングフリー延長のお知らせ
しまなみ海道の自転車通行料金が期間限定で無料となる企画割引「しまなみサイクリングフリー」が、2019年(平成31年)3月31日(日)まで延長されました。この機会にぜひ、瀬戸内の潮風を感じて、海上サイクリングをお楽しみください。(※原動機付自転車は対象外です。)
自転車は車両です。道路の左側を一列で通行し、見通しの悪いところでは必ず一旦停止するなど交通ルールを守りましょう。またヘルメットを着用し、スピードの出し過ぎに注意するなど、安全走行を心がけましょう。
リンク
http://www.jb-honshi.co.jp/customer_index/guide/kikaku-waribiki/cycling_free.html
「しまなみ海道俳句まつり」表彰式と講演会を開催します!
12月~1月に当社が実施した「しまなみ海道俳句まつり」で募集した俳句について、俳人の夏井いつき先生による優秀賞の選考が終了し、夏井先生による表彰式と講演会などを開催します。上位に入賞された俳句の講評や楽しいトークショーを予定していますので、この機会に是非、ご観覧ください。
日時:平成30年3月18日(日)13時30分~15時30分
会場:村上三島記念館 多目的ホール
入場:無料(入場制限:最大600名程度)
無料駐車場:372台
「第13回四国・今治地方観光写真コンテスト」公開審査会に参加しました。
2月24日(土)、みなと交流センター(はーばりー)1Fみなとホールで公益社団法人今治地方観光協会が主催する「第13回四国・今治地方観光写真コンテスト」の公開審査会が開催され、今年も当社のしまなみ今治管理センター所長が賞の審査に参加しました。
こちらが今回の会場となった「みなと交流センター(はーばりー)」
(http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=5624)
同センター内「みなとホール」での審査会開始前の様子
会場には来島海峡大橋の大きなタペストリーも飾ってありました。
このコンテストの趣旨は、
「今治地方を代表する瀬戸内海国立公園の多島美、歩いても自転車でも渡れる特性をもったしまなみ海道の人工美、継ぎ獅子などの伝統芸能など数々の観光資源を内外にアピールして観光客誘致を目的として実施します」
とされています。この取組は、当社の「瀬戸内企業ビジョン(http://www.jb-honshi.co.jp/corp_index/company/setouchivision/)」に掲げる「地域との協働」に合致することから、橋を題材にした写真の中から「しまなみ海道特別賞(3点)」を選定しています。
審査会が始まりました。左端が審査員のウォルターズさん。
今回の審査員は、イギリス生まれのロッド・ウォルターズさんが務めます。ウォルターズさんは1991年に来日し、大阪、長野を経て松山に移住され、インバウンド観光の会社を設立して行政や団体に観光コンサルティングを行う一方、写真家として地域のパンフレットやウェブに写真の提供や、ウェブとSNSによる外国人旅行客の四国誘致を行われています。
地元のケーブルTVも取材に来ていました。
今回のコンテストでは、新たにインスタグラム部門が設けられ、一般部門と合わせて総数2,996点もの応募がありました。このうち、プリントされた写真で投稿する一般部門は1,242点で、しまなみ海道特別賞はこの中から選定します。
最初に、ウォルターズさんが選定したインスタグラム部門の優秀作などがプロジェクターを使用して紹介され、その後に一般部門の審査に移りました。
ウォルターズさんによるインスタグラム部門の作品紹介と解説
一般部門の作品は、ウォルターズさんが前日までに約700点に絞り込まれ、「海」、「自然」、「祭り」、「イベント」、「地場産業」、「橋」などのテーマ別に分類されています。
毎年、「橋」には、来島海峡大橋をはじめ、大三島橋、多々羅大橋などを対象とした様々な季節、時間、角度、手法により撮影した多くの素晴らしい作品が投稿されています。それらの橋を管理するものとして、被写体にしていただけることに対し、とてもうれしく思うとともに、非常に難しい審査となります。
当社の所長も慎重に選定しています。右はウォルターズさん。
当日の一次審査、二次審査を経て、約300点、約200点と絞られていきました。会場では応募された写真愛好家の方達がその審査の行方を見守っています。
審査が進んでいくと会場に緊張が高まってきます。
これほど多くの応募作品の中から選定していくのは容易ではなく、開会から4時間近くを要して最終的に、最優秀賞(賞金10万円)をはじめとする各賞30点と若干数の観光協会奨励賞が選定されました。「しまなみ海道特別賞」には賞金(2万円)の他に副賞として、「来島海峡大橋の塔頂に上がる権利」が付いてきます。受賞者の方にはこれを利用して、また、すばらしい写真の撮影をしてもらえれば幸いです。
そして最後に、ウォルターズさんが各受賞作品を紹介しました。
しまなみ海道特別賞も紹介。作品は3点のうちの1点です。
授賞式は6月頃に予定されている同協会の定時社員総会で行われます。また、同協会公式ホームページ、新聞等へ掲載や公共施設、美術館、ホテル、JR今治駅などでの展覧会も予定されるそうです。
(同協会HPhttp://www.oideya.gr.jp/p-contest/より)
最後に今回の選考結果の上位入賞作品を接写したものですが紹介します。
手ぶれとピンぼけが酷いので、一部の受賞作品を割愛していますがご容赦ください。本当の素晴らしさは、展覧会などでお楽しみください。
※展覧会 平成30年6月19日(火)~24日(日)にて今治市河野美術館2F