- 毎年賑わう「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」
ゆったりとした展示スペースと自由に散策できる庭園があり、時間を忘れて美に浸れる西宮市大谷記念美術館。実業家の故・大谷竹次郎から美術品と邸宅、土地を西宮市が譲り受けて開館したここは、日本とフランスの近代絵画を中心に、現代美術や阪神間の作家など約1100点の作品を所蔵し、館蔵品展と企画展を通してさまざまな作品に出会えます。女性のしぐさや立ち姿が優美な上村松園の《秋の粧》、木工用ボンドを固めて黒鉛筆で塗りつぶした作品がユニークな松谷武判など、その世界観に触れるとたちまち虜になってしまいます。
美術館に気軽に来てほしいとジャンルにとらわれない展示も多く、毎年開催される「イタリア・ボローニャ国際絵本原画展」は大人気。内容にあわせて和室や蔵を使用するなど、展示方法が工夫されているのも魅力です。