大歩危の絶景に思わず息を呑んだ。ごつごつした青白い岩壁がそそり立ち、エメラルドグリーンの清流が岩にぶつかり白く波立っている。大歩危峡観光遊覧船からは巨岩、奇岩が間近に見え、その迫力に圧倒される。しかもよく見ると、どの岩も同じ角度で斜めになっている。なんて不思議なんだろう。
大歩危は四国のほぼ中央に位置し、いまも険しい道と断崖の渓谷、奥深い山々に囲まれた地にある。なんでも2000mぐらい深い海底にある岩石が押し上げられてできたものだそうで、大歩危の岩は川下へ、下流の小歩危は川上へ傾斜し山型になっている。そこから日本列島が隆起してできたことがわかり、国の天然記念物に指定されている。なんというスケールの大きさ。ただただ驚くばかりだ。これほど自然のパワーを感じられる場所はそうないだろうな。
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![]() 何に見える? これは獅子岩。まるで彫刻みたい |
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