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甘いチュチュをまとったドガの「踊り子」に恋して

美術館は、魁夷が景観を損なわないように提案したライトグレーの瀬戸大橋の四国側のたもとにある。万葉ゆかりの史跡が残る沙弥島への散策も楽しい。

香川県
香川県立東山魁夷せとうち美術館×な・ぎ・さ

東山魁夷の世界に浸れる
眺めのいいカフェ

詩情豊かな風景画を描いた日本画家・東山魁夷。美しい色彩に一目で引き込まれ、
その場から離れられない。東山魁夷せとうち美術館のカフェでは、その余韻を心ゆくまで楽しめる。

画伯のルーツに
思いを馳せながら過ごす

展示室を抜けた先に広がる景色に息を呑んだ。ガラス張りのカフェから刻々と移り変わる瀬戸内の海、島、空を望め、絵のように美しい。瀬戸大橋のかかる一番岡山寄りは、魁夷の祖父の出身地・櫃石島(ひついしじま)だ。画伯の心の片隅にあっただろう景色と過ごせ、心が和む。
そのお供にぴったりなのが美術館限定スイーツ。ほんのり塩のきいた餡を青のり入りの皮で包んだ「あまも」は、瀬戸内の風を運んでくれる。「ビスコッティ」は、魁夷の《月光》の樹氷の森から飛び出したようで空想が広がる。

年4回のテーマ展では魁夷の版画作品を中心にした所蔵作品を、春と秋の特別展では所蔵作品以外を楽しめ、何度でも訪れたくなる。

抹茶とあまも 540円
開館記念として海辺の美術館をイメージして誕生した銘菓「あまも」。「魁」の字をモチーフにした同館ロゴマークが焼印されている。お抹茶のふくよかな香りと苦みによく合う。
Biscotti・MORI(10枚入り) 1,000円
トスカーナ地方の伝統的なお菓子ビスコッティ。2度焼きし、カリカリと香ばしい生地に雪に見立てた粉砂糖をたっぷり振り、所蔵作品《月光》をイメージ。カフェではドリンク+100円でビスコッティ2枚が楽しめる。

展覧会情報

春の特別展
「風景の底力―The Potentiality of Landscape―拡大する日本画 三瀬夏之介 野地美樹子」
2022年4月9日(土)~5月29日(日)
現代日本画に新たな視点を見出して活躍する二人の作家の、斬新な風景への挑戦を紹介します。

第1期テーマ作品展
「山雲涛聲(とうせい)―山と海をめぐる」
2022年6月3日(金)~7月18日(月・祝)
東山魁夷の版画作品を中心とする所蔵作品より、日本の山と海を描いた作品を紹介します。

東山魁夷せとうち美術館
ラウンジ・カフェ「な・ぎ・さ」

ご遺族より寄贈された東山魁夷の版画作品や貴重な資料を収蔵。建築家・谷口吉生による建物は作品や風景を楽しめる仕掛けがいっぱい。

住所/香川県坂出市沙弥島字南通224-13 
TEL/0877-44-1333 
営業時間/美術館9:00~17:00(入館は16:30まで) 
カフェ9:30~16:30(L.O.16:00) 
休館日/月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替えのための休館あり 
料金/テーマ作品展 一般310円、春・秋の特別展 一般620円  
駐車場/あり(瀬戸大橋記念公園西駐車場) 
※店舗の営業状況は変更の可能性があります。
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