櫃石島高架橋(トラス部)で支承交換工事を行いました

この橋梁(橋長:約100m、重さ:約4千トン)は、4基の鋼製支承で支えられており、自動車と鉄道が走る橋梁の支承交換工事としては、過去最大の工事になります。

工事は、最初に四国側の支承2基のそばに4基のジャッキを置き、橋桁を支承位置で3mm持ち上げて、既設の鋼製支承をゴム支承に交換しました。四国側の支承交換完了後、本州側の2基も同様に交換を実施しました。なお、橋桁を持ち上げる作業は、列車走行の安全性から夜間の列車が運行していない時間帯に実施しています。

交換したゴム支承が、地震時に地上から橋桁に伝わる揺れを免震(低減)するため、橋梁全体の耐震性能が向上しました。

瀬戸大橋(海峡部)の耐震補強工事は、平成26年から順次進めており、平成32年度末の完成を目指し、引き続き工事を進めて参ります。

 

軌陸車を用いた夜間点検を実施しました

瀬戸大橋は道路と鉄道の二階構造となっています。

二階にあたる道路桁が鋼桁部分は、塗装塗替なども考慮して、点検や補修のための専用作業車が道路桁下面に設置されています。一方、塗替塗装の必要がないコンクリート桁部分には専用作業車が設置されていません。

点検作業は、鋼桁下面部分は専用作業車をもちいて日中に行っていますが、コンクリート桁下面部分は列車が運行されない夜間に一階にあたる鉄道桁上面から行う必要があるため、軌陸車という特殊車両をJR四国様にお借りして実施しています。

この軌陸車は、道路上はタイヤにより、鉄道上は鉄輪により走行できる特殊車両であり、写真のように鉄道階のレール上を移動することで、限られた時間内に速やかに橋桁裏側に近接して点検することができます。

なお、点検は毎年順次実施していますが、今年度の点検は櫃石島高架橋の一部において、4~8月の13日間(概ねAM1時~4時)で実施し、無事完了しています。

 

陸上自衛隊との合同訓練を実施しました

平成30年10月14日(日)に南海トラフ地震を想定した陸上自衛隊との合同訓練を実施しました。

 

訓練は、地震により道路に段差ができて四国への支援車両が通行できないため、陸上自衛隊が緊急復旧を行うという設定で情報連絡や緊急復旧作業を行いました。

情報連絡についてはJB本四高速から陸上自衛隊への道路被害情報の提供、緊急復旧作業については陸上自衛隊が段差ができている箇所に土のうを並べ、その上に鉄板を置いて車両が通れるようにしました。

 

南海トラフ地震が発生した場合、四国は甚大な被害が想定されています。瀬戸中央道は、四国への支援のための重要な道路であることから、今後も関係機関と連携した備えを行って行きます。

 

訓練開催

訓練開催

段差箇所への土のう設置

段差箇所への土のう設置

段差箇所への鉄板設置

段差箇所への鉄板設置

支援車両の走行

支援車両の走行

支援車両の走行

支援車両の走行

交通安全と不正通行防止キャンペーンを実施しました!!

9月25日(火)に与島PAにおいて交通安全と不正通行防止キャンペーンを実施しました。
当日は、JB本四高速グループ、香川県警高速隊、香川県高速道路交通安全協議会などの皆さんが参加して、お客様に交通安全や不正通行防止を呼びかけるとともに、交通安全に関するグッズを配布しました。
また、パトロールカーの乗車体験や「わたる」も出動して、お子さんにも楽しんでいただけました。

 

JB本四高速グループ、香川県警高速隊、高速道路交通安全協議会の皆さん

わたるも交通安全をPR!!

パトカーはかっこいいよね!!

 

 

瀬戸大橋の通行止めを実施し工事を行ないました。

いつも、瀬戸大橋をご利用いただき、誠にありがとうございます。

2018年3月11日の0:00、2:00、4:00からそれぞれ50分間の通行止めを実施し、路面防護工を櫃石島橋2P(岡山県側の塔)から3P(香川県側の塔)へ移設する作業を行ないました。

路面防護工は、斜張橋の塔の塗替塗装で使用する作業基地です。

 

路面防護工 移設前

路面防護工 移設前

作業状況

作業状況

作業状況

作業状況

移設完了

移設完了

移設作業は、滞りなく終了しました。

一時通行止め時、お客様には大変ご迷惑をお掛けしました。

引き続き、櫃石島橋付近の上下線約1kmの範囲で、昼夜連続の追越車線規制を実施しておりますので、十分注意して安全に走行していただきますようお願いいたします。

これからも安全第一に作業を行ないますので、工事へのご理解とご協力をお願いいたします。

 

 

桁外面作業車の紹介

橋の点検や補修作業には接近できる足場が必要です。

瀬戸大橋には橋の部材に接近して移動できる足場『橋梁点検補修用作業車』を約100台備えています。

 

ここでは、橋梁補修用作業車の中でも橋桁の外側部分を維持管理するとき使用する 【桁外面作業車】を紹介します。
【桁外面作業車】は、橋梁補修用作車の中でも接近できる範囲が広く瀬戸大橋では60台設置しています。
設置は、自動車や列車が走行する橋桁の外側をぐるっと囲う形となっていますので【桁外面作業車】と呼んでいます。

 

特徴は、桁外面作業車全体が橋に沿って走行できるほか『伸縮足場』と呼ばれる部分を上下・前後に動かすことによって、橋の細かい部分に接近できます。

『側面フレーム』は『伸縮足場』を支えています。

         『伸縮足場』では橋桁の細かい部分に接近できます。

 

 

 

         『下面作業台』部分では橋桁下面のメンテナンスができます。

 

『サドル』部分には外面作業車の走行設備が装着されています。

外面作業車は、資材運搬や上部からの落下事故防止の安全足場としても使用しています。

瀬戸大橋では、利用者の方々に橋を長きにわたって安全で安心して使ってもらえるよう日頃から様々な点検や補修などを行っています。

 

凍結防止剤散布開始のお知らせ

2017年12月1日(金)~2018年3月31日(土)まで雪氷対策の期間となります。

特に気温が低下し、路面の凍結の恐れがある日につきましては、下記の写真の通り散水車にて凍結防止剤の散布を行います。

 

                         (凍結防止剤散布時の様子)

 

凍結防止剤散布の際は、ご通行中のお客様には大変ご迷惑をおかけしますが、凍結防止剤を散布しております作業車と十分な車間距離の確保・追い越し禁止にご協力をお願いいたします。

 

 

特殊高所技術による橋梁の近接点検を実施しました

お客様が安全・安心してご利用できるよう、橋梁などの構造物は5年に1回の近接点検が義務付けられています。瀬戸大橋においても、定期的に近接点検を実施していますが、高所作業車や橋梁点検車で近接できない近接困難箇所は、高強度のロープやハーネス、特殊高所機材と呼ばれる装備品を使用した特殊高所技術により近接点検を実施しています

 

 

特殊高所技術による近接点検状況

 

 

 

 

瀬戸大橋にはさまざまな形式の橋梁がありますが、それぞれの橋梁に見合った点検手法により、お客様が安心・安全・快適にご利用できよう維持管理しています

 

 

「ナンバリング標識」の設置を開始しました。

2020年に東京五輪が開催されることもあり、日本を訪れる外国人の数は年々増加しています。

そんな中、外国人や土地勘のない人にもわかりやすい道案内を目指して、瀬戸中央道に「ナンバリング標識」の設置を開始しました。

「ナンバリング標識」とは従来の路線名の表記に加え、「E30」のようにアルファベットと数字による路線番号を併記したものです。今後、瀬戸中央道への案内標識がこのような路線番号を明記した標識に切り替わっていきます。また、地図やカーナビなどへの反映が進められれば、さらにわかりやすい道案内となります。

 

 

  「ナンバリング標識」(国道11号線)

  施工の様子

  「ナンバリング標識」(坂出インターチェンジ内) 

 

瀬戸大橋のケーブル点検を実施しています

瀬戸大橋(吊橋)のメインケーブルは取替えのできない重要な部材の一つです。そのため、ケーブルを錆びから守るためにケーブルの内部に乾燥空気を送っています。
通常、ケーブルの点検は1回/年、ケーブル上を歩いて目視によりケーブル上面の点検を行っていますが、下面までは点検することができません。
そこで、ケーブル作業車を使用してケーブルの下面や側面に近接して塗膜の状態や乾燥空気の漏れなどの点検を1回/5年の頻度で行っています。
今年度は、北備讃瀬戸大橋の西ケーブルの点検を実施しました。

« PREV

NEXT »