桁外面作業車《トラス橋》の紹介

いつも瀬戸大橋をご利用いただき、誠にありがとうございます。

今回は桁外面作業車《トラス橋》のご紹介です。

瀬戸大橋の橋梁には、橋桁の高さが大きく異なる橋が2橋あります。いづれもトラス橋の与島橋と番の州高架橋です。これらの橋を維持管理する設備には、橋の断面変化に追従する機能がなければ橋桁の外周部に接近することが困難となります。

 

【曲弦トラス桁外面作業車】は、橋桁の高さの違いが大きい外側部分に接近して維持管理を行う橋梁補修用作業車です。側面フレームとサドルを合わせると高さは約40m、下面作業台の幅も約40mあります。

重量は約100t~140t/台ほどあります。

 

橋脚側の係留位置では、側面フレームが一番伸びた状態となります。

 

橋桁の高さ(厚み)が変化すると追従して下面作業台を上下できる機構となっています。

 

【サドル部】上部にある走行装置を組み込んでいるサドル部の大きさは全長約14m、幅約6m、高さ約5mあります。

大型観光バスが全長12m、幅2.5m、高さ3.5m程度ですのでそれより一回り大きな物が上部レールの上を走っていることになります。マイクロバスだと4台分になります。

 

もう一つの特殊な機能

【橋脚通過機能】

曲弦トラス桁外面作業車のもう一つの大きな特徴として、橋脚を挟んで隣の径間に移動するときには、下面作業台は切り離して側面フレームだけ移動し、次の径間にある下面作業台とドッキングして再び桁外面作業車として走行します。

上記写真では、右側に切り離された下面作業台、左側が側面フレームと下面作業台がドッキングして係留されている状態です。

 

【分離作業】下面作業台と側面フレームの切り離し作業を以下に紹介します。

作業前:下面作業台切り離し前の全景

 

作業前:下面作業台切り離し前の作業風景

 

片側の側面フレームを下面作業台と切り離し上部へ抜きます。

 

高さ約40mの側面フレームが隣へ移動していきます。

 

切り離された側面フレームが移動しているところです。反対側は、まだドッキングしたままです。作業は片側ずつ行います。

 

 

切り離された側面フレームが無くなった跡には、大きな穴が残ります。

 

移動中の側面フレームです。奥に切り離した下面作業台の穴が見えます。

片側の側面フレームの移設が完了したら、もう片側の側面フレームを移設します。これで橋脚通過(径間移動)は完了です。

 

曲弦トラス桁外面作業車は、下面作業台と側面フレームの分離・ドッキングを繰り返しながら径間移動し、橋桁の高さの変化に追従しながら橋梁の維持管理に運用されています。

当社は、お客様に安全・安心・快適な道路サービスを提供し、200年以上の長期にわたりその機能を果たすため、本四道路の適切な維持管理に努めてまいります。

瀬⼾⼤橋を夜間⼀時通⾏⽌めし、塗替塗装工事の設備を移設する作業を⾏いました

いつも瀬⼾⼤橋をご利⽤いただき、誠にありがとうございます。

当社は、お客様に安全・安心・快適な道路サービスの提供と、200年以上の長期にわたりその機能を果たすため、本四高速道路の適切な維持管理に努めています。

現在、瀬戸大橋の塗替塗装工事を進めておりますが、その作業の一環として、先日3月9日(月)の未明から早朝にかけて3度にわたり瀬戸大橋を一時通行止めし、設備を移設する作業を行いました。

作業内容は、岩⿊島橋2P(岡山県側の塔)に架設している安全設備(路面防護工)を、岩⿊島橋3P(香川県側の塔)へ移設する作業で、この路面防護工は斜張橋の塔の塗替塗装工事で使用する作業基地となっているものです。

一時通行止めは、当初は3月8 日の予定でしたが、雨風等の気象条件が悪く、1日順延して3月9日の0:00〜0:35、2:00〜2:35、4:00〜4:30の間で実施しました。

移設作業は順調に推移し、予定の通行止め時間内に終了させることができました。一時通行止め実施に当たり、お客様には大変ご迷惑をおかけしました。

 

 

 

引き続き、岩⿊島橋付近の上下線約1km の範囲で、昼夜連続の追越車線規制を実施しておりますので、走行時には十分注意していただきますようお願いいたします。

これからも安全第一に作業を行ないますので、工事へのご理解とご協力をお願いいたし

ます。

 

 

 

 

斜張橋スプリング沓(しゅう)点検のご紹介

少し難しい内容かもしれませんが、瀬戸大橋の斜張橋スプリング沓の点検についてご紹介したいと思います。

櫃石島橋と岩黒島橋には、地震による橋桁の揺れを抑える役割を担っている橋の部材(耐震固定装置)が橋桁両端の橋脚にそれぞれ2基、両橋で8基設置されています。

 

耐震固定装置の構造は、橋桁の揺れを抑えるスプリング沓と、スプリング沓と橋桁をつなぐ三角リンク及びエンドリンクにより構成されています

 

このスプリング沓の中には、「皿ばね」と呼ばれる橋桁の揺れを抑える部材と一緒にタービン油10KL(ドラム缶50本分)が入れられていて、オイルバスと呼ばれる金属を油の中にいれて錆から守る方法が採用されています。【2017年に日本ばね学会の「ばね技術遺産」に認定されました。】

このスプリング沓に入っているタービン油の量は、法律によって規制を受ける基準量を超えていることから、スプリング沓の構造物は法的には危険物取扱所の扱いとなります。

 

そのためスプリング沓の維持管理に当たっては、法令に基づき該当する危険物取扱者の資格を有し、6ヶ月以上危険物取扱いの実務経験を有する者を危険物保安監督者として定めています。

坂出管理センターではこの監督者の下、1年に2回の定期点検でオイルの量等についての点検や防油堤(万が一スプリング沓内の油が漏れ出た際に、周囲へ流出するのを防ぐ堤防)内に溜まった滞水の排出などを行っています。

瀬戸大橋の供用開始から31年となりますが、今後も適切に瀬戸大橋の維持管理に努めてまいります。

 

秋の全国交通安全運動及び不正通行防止キャンペーンを実施しました!

 令和元年9月26日(木)に与島PAにおきまして、秋の全国交通安全運動及び不正通行防止キャンペーンを実施しました。
 

香川県警高速道路交通警察隊、香川県高速道路交通安全協議会、JB本四高速グループの皆さん

 

 お客様にチラシ等を配布するとともに、香川県警パトロールカー、道路巡回車、「わたる」も出動して、交通安全及び不正通行の防止を呼びかけました。
 

 

いつも「わたる」は大人気です。

いつも「わたる」は大人気です。


 
パトロールカーと道路巡回車

パトロールカーと道路巡回車


 
パトカーも大人気!

パトカーも大人気!


 
 本四高速グループでは、お客様がいつも安全・安心・快適に道路をご利用いただけるよう、これからも道路管理に万全を尽くしてまいります。

番の州南高架橋の耐震補強工事を実施中

いつも瀬戸中央自動道をご利用いただき、誠にありがとうございます。

香川県坂出市に位置する番の州南高架橋は、近い将来発生が予想されている地震に対して、本州と四国間ネットワークを確保すべく,2020年度末完成を目指して耐震補強工事を行っております。本工事は、アラミド繊維巻き立て工や水平力分担構造の設置を行っております。

左上の写真は番の州南高架橋全景を写したものです。右上の図は番の州南高架橋の位置図です。

番の州南高架橋耐震補強工事の概観。アラミド繊維による補強範囲が橋脚上部に至るため、大規模な足場を設置しております。

左上の図は番の州南高架橋の橋脚の図とアラミド補強範囲の例です。右上の写真はアラミド繊維巻立て工の様子です。アラミド繊維シートという引張強度に優れた繊維シートを橋脚に巻くことで、橋脚耐力(せん断耐力及び曲げ耐力)の補強を行っております。

左上の図は水平力分担構造設置位置図です。地震時の橋桁のずれに対応するため、橋脚天端において水平力分担構造等の設置を行っております。現在は、水平力分担構造の台座にあたるコンクリートブロックの設置を行っております(右写真)。

 

番の州南高架橋周辺の方にはご迷惑おかけしておりますが、引き続き安全第一で作業を行いますので、工事へのご理解をお願い致します。

 

瀬戸大橋一時通行止めを実施し夜間工事を行いました!

いつも、瀬戸大橋をご利用いただき、誠にありがとうございます。
今回の一時通行止めは、路面防護工を櫃石島橋3P(香川県側の塔)から岩黒島橋2P(岡山県側の塔)へ移設する作業で、この路面防護工は斜張橋の塔の塗替塗装で使用する作業基地です。
一時通行止めは、2019年3月10日の0:00、2:00、4:00からそれぞれ50分間で実施しました。

移設作業は、滞りなく終了しました。
一時通行止め時、お客様には大変ご迷惑をお掛けしました。
引き続き、櫃石島橋及び岩黒島橋付近の上下線約1kmの範囲で、昼夜連続の追越車線規制を実施しておりますので、走行時には十分注意していただきますようお願いいたします。
これからも安全第一に作業を行ないますので、工事へのご理解とご協力をお願いいたします。

斜張橋スプリング沓点検の紹介

櫃石島橋と岩黒島橋には、地震による橋桁の振動を抑える役割を担っている耐震固定装置が橋桁両端の橋脚にそれぞれ2基、両橋で8基設置されています。

 

耐震固定装置の構造は、振動を抑制するスプリング沓と、スプリング沓と橋桁をつなぐ三角リンク及びエンドリンクにより構成されています。

 

このスプリング沓の中には、「皿ばね」と呼ばれる制振機構と一緒にタービン油10KLが入れられていて、オイルバスと呼ばれる金属を油の中にいれて錆から守る方法が採用されています。【2017年に日本ばね学会の「ばね技術遺産」に認定されました。】

このタービン油の量は法律に定められた指定数量を超えるため、スプリング沓の構造物は法的には危険物貯蔵所の扱いとなっています。

 

 

そのためスプリング沓については、法令に基づき該当する危険物取扱者の有資格者で、6ヶ月以上危険物取扱いの実務経験を有する者を危険物保安監督者として定めています。

坂出管理センターではこの監督者の下、1年に2回の定期点検を行いオイルの量等について点検するなど、適切に管理しています。

 

 

 

 

 

 

 

桁内面作業車の紹介

橋の点検や補修作業には接近できる足場が必要となります。

自動車が走行する道路の裏面に接近するには直下に列車が走行しており、

ひときわ接近が難しくなっています。

 

 

ここでは、道路と鉄道の併用橋となっている

瀬戸大橋の橋桁内部の維持管理に使用する【桁内面作業車】を紹介します。

 

【桁内面作業車】は、橋梁補修用作業車の中でも

列車が走る橋桁の内側を維持管理するので【桁内面作業車】と呼んでいます。

 

瀬戸大橋には、30台設置されており、電動型と手動型があります。

ここでは、電動型について紹介します。

この電動型の桁内面作業車は、クレーンの適用を受けており、台車を吊り上げて移動することができます。

 

 

 

【桁内面作業車】は、横行台車・昇降台車・移設台車の3つの台車の総称です。

   ◆横行台車:横行レールの上を橋の幅方向に平行に走行できる台車です。

          内部に昇降台車を装備しています。

   ◆昇降台車:横行台車の中を走行と昇降ができます。

          道路の裏面に接近できます。

   ◆移設台車:横行台車を移動させる台車です。

          横行台車を吊り上げ、橋桁の中を走行できます。

 

 

橋桁の下から見上げると横行台車と移設台車がこのように見えます。

 

 

 

ステップ 1 桁内面作業車の進入

桁内面作業車は、小組トラスと呼ばれる三角形の部分を通過して

目的地へ進入します。

先頭に見えてる部分が運転席です。

 

小組トラスを通過する桁内面作業車を反対方向から見た写真です。

 

 

 

ステップ 2 横行台車を横行レール上に設置

横行台車をレール上に吊り降ろします。

 

移設台車と分離した横行台車を昇降台車を目的地まで橋の幅方向に移動します。

 

 

 

ステップ 3 昇降台車で道路の裏面に接近

昇降台車の手摺りは、常には折りたたんだ状態です。

 

四方の手摺りを組み立てます。

 

手摺りを組み立てて昇降台車の完成です。

 

昇降台車は、横行台車内を走行させことができます。

また、任意の位置で昇降して道路の裏面に接近して保全作業をします。

 

 

 

 

 

櫃石島高架橋(トラス部)で支承交換工事を行いました

この橋梁(橋長:約100m、重さ:約4千トン)は、4基の鋼製支承で支えられており、自動車と鉄道が走る橋梁の支承交換工事としては、過去最大の工事になります。

工事は、最初に四国側の支承2基のそばに4基のジャッキを置き、橋桁を支承位置で3mm持ち上げて、既設の鋼製支承をゴム支承に交換しました。四国側の支承交換完了後、本州側の2基も同様に交換を実施しました。なお、橋桁を持ち上げる作業は、列車走行の安全性から夜間の列車が運行していない時間帯に実施しています。

交換したゴム支承が、地震時に地上から橋桁に伝わる揺れを免震(低減)するため、橋梁全体の耐震性能が向上しました。

瀬戸大橋(海峡部)の耐震補強工事は、平成26年から順次進めており、平成32年度末の完成を目指し、引き続き工事を進めて参ります。

 

軌陸車を用いた夜間点検を実施しました

瀬戸大橋は道路と鉄道の二階構造となっています。

二階にあたる道路桁が鋼桁部分は、塗装塗替なども考慮して、点検や補修のための専用作業車が道路桁下面に設置されています。一方、塗替塗装の必要がないコンクリート桁部分には専用作業車が設置されていません。

点検作業は、鋼桁下面部分は専用作業車をもちいて日中に行っていますが、コンクリート桁下面部分は列車が運行されない夜間に一階にあたる鉄道桁上面から行う必要があるため、軌陸車という特殊車両をJR四国様にお借りして実施しています。

この軌陸車は、道路上はタイヤにより、鉄道上は鉄輪により走行できる特殊車両であり、写真のように鉄道階のレール上を移動することで、限られた時間内に速やかに橋桁裏側に近接して点検することができます。

なお、点検は毎年順次実施していますが、今年度の点検は櫃石島高架橋の一部において、4~8月の13日間(概ねAM1時~4時)で実施し、無事完了しています。

 

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