桁内面作業車の紹介
橋の点検や補修作業には接近できる足場が必要となります。
自動車が走行する道路の裏面に接近するには直下に列車が走行しており、
ひときわ接近が難しくなっています。
ここでは、道路と鉄道の併用橋となっている
瀬戸大橋の橋桁内部の維持管理に使用する【桁内面作業車】を紹介します。
【桁内面作業車】は、橋梁補修用作業車の中でも
列車が走る橋桁の内側を維持管理するので【桁内面作業車】と呼んでいます。
瀬戸大橋には、30台設置されており、電動型と手動型があります。
ここでは、電動型について紹介します。
この電動型の桁内面作業車は、クレーンの適用を受けており、台車を吊り上げて移動することができます。
【桁内面作業車】は、横行台車・昇降台車・移設台車の3つの台車の総称です。
◆横行台車:横行レールの上を橋の幅方向に平行に走行できる台車です。
内部に昇降台車を装備しています。
◆昇降台車:横行台車の中を走行と昇降ができます。
道路の裏面に接近できます。
◆移設台車:横行台車を移動させる台車です。
横行台車を吊り上げ、橋桁の中を走行できます。
橋桁の下から見上げると横行台車と移設台車がこのように見えます。
ステップ 1 桁内面作業車の進入
桁内面作業車は、小組トラスと呼ばれる三角形の部分を通過して
目的地へ進入します。
先頭に見えてる部分が運転席です。
小組トラスを通過する桁内面作業車を反対方向から見た写真です。
ステップ 2 横行台車を横行レール上に設置
横行台車をレール上に吊り降ろします。
移設台車と分離した横行台車を昇降台車を目的地まで橋の幅方向に移動します。
ステップ 3 昇降台車で道路の裏面に接近
昇降台車の手摺りは、常には折りたたんだ状態です。
四方の手摺りを組み立てます。
手摺りを組み立てて昇降台車の完成です。
昇降台車は、横行台車内を走行させことができます。
また、任意の位置で昇降して道路の裏面に接近して保全作業をします。