瀬戸大橋を支える夜間の叩き点検を実施しています

瀬戸大橋では、橋梁を安全な状態で長く使い続けるため、毎年夜間にコンクリート構造物の叩き点検を実施しています。今年度も7月から10月にかけて、下津井高架橋、岩黒島高架橋、与島高架橋で点検を行っています。

この点検は、コンクリートの浮きや脆弱部を早期に発見して補修につなげることで、橋梁の健全性を維持するとともに、鉄道の安全・安定輸送を確保するために行っています。

作業は鉄道の終電後から始発前までの限られた時間内で実施します。作業当日は、JR四国の関係者による線路閉鎖やき電停止が行われた後、「軌陸車」と呼ばれる道路と軌道の両方を走行できる高所作業車を使用して点検を開始します。

点検員は軌陸車のバケットに乗り込み、事前に確認していた変状箇所や、その夜に新たに発見した箇所をテストハンマーで叩いて状態を確認します。叩いた際の音や感触からコンクリート内部の異常の有無を判断し、脆弱な部分が確認された場合はその場で除去します。その後、コンクリート保護剤による応急処置を行い、状況を写真で記録します。

 

 

普段は見ることのできない深夜の点検作業ですが、こうした地道な維持管理が瀬戸大橋の安全・安心を支えています。これからも継続的な点検と補修を行い、瀬戸大橋を安全な状態で次世代へ引き継いでいきます。