航空障害灯について
以前、しまなみ海道の橋梁に『航路灯(運航する船舶のために航路を示すための航路標識のひとつ)』が設置されていることを紹介しましたが、今回は付近を飛行する航空機のために設置されている『航空障害灯』を紹介します。
夜間、しまなみ海道を走っているときや、近くの海岸から橋梁を見たときに、白い電灯が点滅しているのを見たことがある方もいると思いますが、それが『航空障害灯』です。
『航空障害灯』とは、夜間に飛行する航空機に対して超高層建築物や煙突などの構築物の存在を示すための赤色または白色の電灯であり、航空法で地表面または水面から60メートル以上の高さの構築物に設置が義務づけられています。
ちなみに、日本で最初に『航空障害灯』が設置されたのは東京タワーだそうです。
橋梁の『航空障害灯』は、橋の主塔の塔頂部と中間部に設置されています。
近くで見ると、こんな感じです。現在はキセノンランプを使用していますが、今後はLEDのものも採用していく予定です。(写真は、キセノンランプの灯具です。)
以前紹介した『航路灯』と併せて、道路を走る車や自転車だけでなく、船舶や航空機の安全を守るための設備も、しまなみ海道の橋梁には設置されているんです。
これからも、しまなみ海道やその周辺を利用する方々に『安心・安全・快適』を提供できるよう、これらの設備の点検や運用を頑張っていきます!
私たちの仕事を動画で紹介しています。
http://www.jb-honshi.co.jp/corp_index/company/cm/pr1.html
ケーブル作業車を使用して吊橋主ケーブルの点検・補修を行っています
皆さんは、来島海峡大橋の主ケーブルに写真のような機械が載っているのに気が付きましたか?これは、ケーブルの点検・補修の際に使う「ケーブル作業車」です。主ケーブルは細く、また傾いているため、作業のために近づくのは困難で、何らかの足場が必要です。そのため、このような場所でも安全且つ効率的に作業ができるよう、人が入れる「かご」の付いたケーブル作業車を設置し、使用しています。
それでは、ケーブル作業車を使用した作業内容を紹介します。先ずは「点検」です。
通常は、写真のように主ケーブル上を歩いて移動しながら、塗装の状態や、部品のゆるみ・脱落がないか等の点検を行います。
しかし、主ケーブル上からでは側面や下面が見えないため、ケーブル作業車を使用して点検を行っています。
写真は、ケーブル作業車の「かご」からケーブルバンド(主ケーブルと、車が載っている補剛桁を吊るためのハンガーロープとを結ぶ部材)の下面を点検している様子です。
また、点検が終われば、次の点検箇所へモーター駆動により移動します。
続いては「補修」です。
ケーブル作業車の「かご」の底には、スライド式の足場が付いていて、これを引き出すことで作業用の床を作ることができます。
こうすることで、「かご」から作業しにくい場所でもより安全且つ効率的に作業ができるようになります。
ただし、このままではすき間から道路上や海面上にものを落としてしまう恐れがあるので、実際に作業を行うときには飛散や落下を防止するためにすき間なくシートで覆います。
また、ケーブル作業車の他にも、海峡部の長大橋には点検や補修を行うための特別な機械が設置されています。
例えば、補剛桁を点検、補修するための「桁外面作業車」です。
桁外面作業車は、補剛桁の下面側にあるため、道路を走行中の皆さんが目にすることはありませんが、場所によっては、写真のように地上から見ることができます。
ケーブル作業車を使用した作業中には、原付道・自転車歩行者道をご利用のお客様に交通規制等でご迷惑をお掛けすることがありますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
今後ともお客様に安全・安心・快適を届けるために、また200年以上の長期にわたり利用される橋を目指して、維持管理に努めます。
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気をつけて!! 原自歩道でも工事を行っています
しまなみ今治管理センターでは、橋梁の寿命を延ばす予防保全として、コンクリート床版の防水工事を随時実施しているところです。
ただいま、伯方島IC~大島北IC間の伯方・大島大橋で、11月までの予定で工事をしています。
原自歩道を半分ずつ施工しており、道幅が狭くなっています。
また、原自歩道を工事関係車両が通行することもあります。
現場には保安員を配置していますので、その指示に従い速度を落とし、安全に通行していただくようお願いいたします。
お客様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いします。
工事期間中、大島側の現場付近に、自転車用空気入れを配置していますので、気兼ねなくご利用ください。
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愛媛県立松山工業高等学校の皆さんをご案内~来島海峡大橋の維持管理~
本四高速(株)しまなみ今治管理センターでは、四国地方整備局が紹介している工事現場等見学ガイドとして、来島海峡大橋を間近に望む「来島海峡展望館」にて、来島海峡大橋の維持管理等の案内をさせていただいています。
(工事現場等見学ガイド:https://www.skr.mlit.go.jp/kikaku/spotguide/)
このたび、愛媛県立松山工業高等学校から依頼を受けて、案内しました。
見学者は、土木科2年生の39名。館内では、本四連絡橋の紹介に始まり、橋の設計・建設方法、橋ができたことによる整備効果、200年以上使い続けるための維持管理方法などについて、30分程度の説明をしました。
生徒の皆さんからは、「転勤はありますか?」といった質問が飛び出すなど、さすが工業高校だけあって、働くことへの意識の高さを感じました。
案内の後、松山工業高校の皆さんは来島海峡大橋を自転車で渡って、エレベーターで馬島へ降りて一旦休憩。そして、大島へ向かったそうです。帰りは再び来島海峡大橋を自転車で渡って、電車に乗って無事帰られたそうです。
今回の案内は、キャリア教育の充実・発展を図ることを目的として当社へ依頼があり、そのお手伝いをさせていただきました。少しでも皆さんの成長にお役に立てたのであれば、幸いです。
<来島海峡展望館の紹介>
来島海峡大橋四国側に位置する糸山公園内にある来島海峡展望館。ここからは来島海峡大橋を含む多島美な景色を望むことができます。また、館内には来島海峡大橋の架橋技術をパネル等で紹介している展示室があります。
近くには糸山サイクリングターミナルもあり、サイクリストも多く訪れる場所です。
【来島海峡展望館】
住 所:愛媛県今治市小浦頂2-5-2
営業時間:9:00~18:00
備 考:来島海峡大橋の架橋技術の展示室、お土産コーナーあり
サイト :今治市ホームページ
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ロープアクセスによる橋脚点検を実施しました(伯方橋)
お客様にご利用いただいている橋梁などの構造物は、5年に1回の近接点検が義務付けられており、しまなみ海道でも計画的に近接点検を実施しています。
一般に、陸上にある橋梁では、高所作業車等を利用して構造物に接近し、点検を行いますが、伯方島と見近島を結ぶ伯方橋の橋脚は海上に位置しており、高所作業車等で接近することができません。このため、近年、全国各地の橋梁の点検に適用され、実績のあるロープアクセスにより点検を行いました。
伯方橋の橋脚頂部に固定したロープを伝って、専用の器具により降下・上昇しながら、橋脚のコンクリート表面をたたき、点検しました。また、点検とあわせて簡易な補修も行いました。
海上部に架かる長大橋の維持管理は、このように大変ですが、今後も、利用者の皆様、周辺の皆様に安全・安心・快適を提供できるよう、しっかりと管理していきます。
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