本州四国連絡橋は、我が国で初めて国立公園に指定された多島海景観の美しい瀬戸内地域にあるため、建設の時から、長大橋梁群としての形状、色彩等について周囲の景観との調和を図るとともに、瀬戸内の水質保全や沿線地域の生物環境の保護にも配慮を行ってきました。
本州四国連絡橋(児島・坂出ルート)の建設事業において、我が国で最初の本格的な環境アセスメントが実施されましたが、その環境影響評価の手順や調査評価の手法は、後の「環境影響評価法」のガイドラインになりました。
これまでも、2009年度から「環境行動計画」を策定し、瀬戸内の基幹インフラを担う企業として、自然と共生する社会の推進に努めるとともに、企業市民として、低炭素社会の実現や循環型社会の構築に向けた取組を積極的に推進してきました。
一方、地球温暖化の進行をはじめとする自然環境を取り巻く情勢は、依然として厳しいものがあり、温室効果ガス排出削減に関する国際的な枠組みを踏まえ、我が国においても脱炭素社会の実現に向け、様々な取り組みが進められています。
このような状況から、当社の経営理念の一つである「瀬戸内の美しい自然を大切にし、環境に配慮します。」を当社の事業活動の中の重要な柱の一つとして位置付け、「行動計画2022-2024」において脱炭素社会の実現に向けた取組を具体化しました。
今後も瀬戸内の基幹インフラを担う企業として、その責任を果たすため本計画の実践に努めてまいります。
- 行動計画2022-2024 全ページ【PDF:14.8MB】