本四技報 HONSHI TECHNICAL REPORT

Vol.15 No.60 1991.10

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【巻頭言】Prefatory note

  • 「共生・協調」の重視へ

    A Focus on Harmony and Collaboration

    杉岡浩

    Hiroshi Sugioka

【技術論文】Technical report

  • 本州四国連絡橋におけるFEM解析の適用事例

    Apprications of FEM Analysis of Honshu-Shikoku Bridge Designs

    奥川淳志・高城信彦・山口和範

    Atushi Okukawa, Nobuhiko Takagi, Kazunori Yamaguti

    これまで本州四国連絡橋公団において鋼上部構造にFEM解析を適用した事例の調査結果を取りまとめ、FEM解析を行う目的、FEM解析結果の評価法、モデル化の手法(要素の種類、要素によるモデル化、要素分割、境界条件の設定)等について整理し全体の傾向について記述した。

    なお、理解を深めるため、塔頂部構造およびタワーリンク部については北備讃瀬戸大橋および下津井瀬戸大橋の事例を、また、支承部については与島橋の事例を示した。

  • 長大橋梁の維持管理

    Maintenance and Administration of Long-Span Bridges

    糸日谷淑光

    Toshimitsu Itohiya

    世界的規模の本州四国連絡橋は海峡部に位置する長大橋梁が大きな特徴であり、その維持管理は厳しい海峡部に位置することから安全かつ効率的に行なわなければならない。大規模かつ複雑な構造を有していることから維持管理においてはいくつかの特徴が上げられる。主なものとしては点検・補修のための作業車があらかじめ橋体に設置されている。また橋体の健全度を把握するため、主な橋梁には各種の計測器が設置されており動態観測のシステム化を図っている。点検は、日常点検・定期点検・臨時点検からなっており点検の結果はその内容に応じて評価判定し、必要な措置をとるようにしている。本報文は、海峡部長大橋の特徴と維持管理全般について述べるものである。

  • 明石海峡大橋大型風洞試験全橋模型

    Modeling of the full aeroelastic model of the Akashi Kaikyo Bridge with a geometrical scale of 1/100

    保田雅彦・鈴木周一・勝地弘

    Masahiko Yasuda, Shuichi Suzuki, Hiroshi Katsuchi

    明石海峡大橋の縮尺1/100の全橋模型風洞試験が大型風洞で行われている。

    明石海峡大橋は中央支間長が1990mと非常に可とう性に富む長周期構造物である。このため風の影響をより受けやすく、従来にも増して耐風安定性の確保が重要となっている。

    このため、より実橋に近づけた全橋模型を使って風洞試験を行い、精度の高い耐風安定性の検証を行うこととした。

    本報告は、この風洞試験で用いた全橋模型について、実橋諸元の相似方法及び模型性能の確認試験結果について述べたものである。

  • 明石海峡大橋1Aアンカレイジ基礎の設計・施工(その2)

    Design and construction of Foundation of Akashi-Kaikyo Bridge 1A Anchorage

    加島聰・佐野幸洋

    Satoshi Kashima, Yukihiro Sano

    明石海峡大橋1Aアンカレイジの設計と施工について(その1)に引続き報告するもので基礎の内部構造の検討、内部掘削の底面地盤の安定に関する検討、そして地下連続壁の施工を述べている、特に地下連続壁は我国最大規模のもので、連続施工、コンクリートなどの施工に我国初めての技術が使われている。また環境対策についても新たな試みがなされている。

【海外報告】Overseas report

  • テュニジア国を訪ねて

    Visiting Tunisia

    森谷俊美

    Toshimi Moritani

【技術ニュース】Technical news