桜と橋のある風景
今年も桜の季節がやってきました。
しまなみ海道沿線にも桜の名所がいくつもあります。
今回は、お花見に適した場所という選び方ではなく、桜の花と一緒に瀬戸内海の多島美、長大橋梁を一望にできるポイントの風景を紹介します。
糸山(いとやま)公園
駐車場や海岸に沿った道路に植えられた桜があります。花見というほどではないですが
桜の花が咲いている時には空、海、島々と来島海峡大橋をバックにホッとするような風景が楽しめます。
糸山公園には来島海峡大橋建設技術や工事の様子を展示している来島海峡展望館もあります。
海山城(うみやまじょう)展望台
ここは、標高154m、遠見山ともよばれる海山の山頂にある展望台です。
景色は抜群で、広場もありお花見にも最適です。
展望台の場所は、来島村上氏の水軍城郭群の一つとして「来島城」や「波方館」の防衛のため遠見番所が置かれていた場所です。水軍の時代には砦があったのですが戦国時代ののちに取り壊され当時の遺構はわずかに見られるのみとのことです。現在は、面影を偲んでお城風の展望台が作られています。
山頂付近に駐車場があり、車で登れますが道路はあまり広くなく、離合困難箇所もあるので注意が必要です。
大角(おおすみ)海浜公園
髙縄半島最北端の岬である大角鼻にある公園で、砂浜のあるキャンプ場もあり景色は最高です。
一昨年写真を撮ったときには、展望台の前の桜の木が成長し過ぎて花見には良いのですが、橋がよく見えませんでした。景色と合わせて楽しむには少し剪定されるともっと良くなりそうでした。
突端からは300度パノラマで斎灘(いつきなだ)、来島海峡を見渡せます。
開山(ひらきやま)公園
伯方島にある標高149mの山頂にある公園で、多々羅大橋、大三島橋、伯方・大島大橋の三つの橋が見えます。桜の名所とされ、お花見シーズンには大勢の人々が集まっています。
かなりの規模で桜が植えられていて、桜の植樹の功績を讃えて、昭和61年に財団法人日本さくらの会から表彰されたことを記念する石碑が設置されています。
開山公園は、桜の名所で訪れる方も多く、道の駅伯方S・Cパークでも桜の開花状況を日々知らせています。
多々羅(たたら)展望台
大三島の道の駅多々羅しまなみ公園から多々羅大橋へ向かう自転車歩行者道路の上に展望台があり、斜面にソメイヨシノと八重桜が植えられていて自歩道に向かう際に楽しめます。日中友好の桜として植樹された木々もあり、展望台に石碑があります。
今回紹介した5か所の写真はJB本四高速社員が撮りためたもので数年前の写真です。
桜の季節は限られているので、1シーズンですべてを写真に収めるのは難しいです。今年の花の見頃は間もなく。まだまだ、紹介したいポイントがありますので、今年も撮影にチャレンジしてみたいです。
因島ジャンボ大根フェスで尾道のアイドルユニットのライブを聴いてきました
2016年3月13日は、しまなみ縦走の2日目でしたが、因島で「全国ジャンボ大根フェスティバル2016」(http://innoshimakanko.jp/f5/daikon.html )というイベントがあるというので見てきました。
今年で12回目というフェスティバルの会場とされている万田発酵(株)工場に行くと、駐車場を誘導してくださる方の向こう側に、とんでもなく巨大な大根のオブジェが建っていました。慌てて写真をとりました。否が応でも期待が高まってきます。
ジャンボ大根フェスティバルのアーチをくぐると中は大盛況でした。
会場入口への通路には、日本全国から応募してきた、巨大大根がたくさん並べられています。
学校や幼稚園で作られた子供の部と、一般の部があり、どちらも普段スーパーマーケットの野菜コーナーで見たことのないサイズのものばかりです。
ジャンボ大根の栽培記録や、大根への思いを語った寄せ書きが掲示されていて、日本各地の地名がみられました。各学校や幼稚園で、楽しみながら取り組んでいることが伝わってきました。
開会式では、尾道市長から『ぐんぐん大きく成長しよう』を合言葉にと挨拶がありましたが、ジャンボ大根のようにしまなみ海道もぐんぐん成長していきたいものです。
このイベントは、多くの子供達が力を合わせてジャンボ大根を育てることで植物の持つ無限の可能性を感じながら、多くのことを学び取って頂く機会になればという思いで開催されているということです。
会場は農業用の資材や、健康食品を作っている万田発酵(株)の工場なのですが、見学施設の万田びっくりファームでは、ギネス記録を塗り替えるべく育成中の巨大大根もあり、応募されてきている大根より、さらに大きいものができるのかとても気になります。
会場内では、野菜や果物の販売や、ジャンボ大根の重さ当てクイズ、ご当地グルメの販売がありましたが、ジャンボ大根を使ったという豚汁の振る舞いコーナーがあり長蛇の列が出来ていました。どんな味なのか気になり、いただいてきました。うっかり写真を撮る前に大根を食べてしまったのですが、ジャンボ大根も美味しかったです。
メインステージではこども園の園児の太鼓とお遊戯、フラダンス、お笑いライブなど行われていました。
日本全国から応募されてきた大根を重さだけでなく、子供部門では、栽培過程の記録や、ジャンボ大根への思いを綴った寄せ書き部門での表彰を、大人部門でも形の良さや面白さでの特別賞の表彰がありました。
ただし圧巻なのは重量の部門でした。
表彰式では、壇上の座布団を置いた台に、2人がかりで慎重に運ばれてきた大根を、鎮座させて発表が行われました。
一般の部での一位は香川県の方が出品された大根で34.64kgでした。
今年は、天候等の影響で去年の一位のものより小さかったようです。
各受賞者へは、賞品で農業用資材が贈られていたので、また来年も巨大な大根にチャレンジしていただくのでしょう。
こちらの農業用資材は、大根を大きくするのが目的のものではないということでしたが、根を丈夫にする効果で大根への効き目が特に目立つようです。
表彰式のあとはコンサートで、折重由美子さんによる幻の楽器クラビオーラの演奏と、尾道のアイドルユニット フェリーズのライブがありました。折重由美子さんの演奏されるクラビオーラは、なんとも言えない音色の楽器でご本人も脳からアルファー波が出て眠くなりますよとおっしゃっていて、癒やされてちょっとうとうととしてしまいました。
フェリーズのライブには、楽曲を提供しているStraight & Palmerが共演にきていて、CDとは違ったアレンジで聴かせてくれました。
フェリーズは、尾道の渡船を愛するグループで、渡船の歌をメインで歌っているユニットです。一昨年の来島海峡サービスエリアのお客様感謝デーに来ていたのをみてから個人的に応援しています。
コンサート後にお願いして、ブログ用に写真を撮らせて頂きました。
尾道のアイドル『フェリーズ』に会えたデス(^。^)y-.。o○握手してもらいましたぁ応援しましょ~ pic.twitter.com/rK8Kbm40Ok
— わたる (@jbhonshi) March 15, 2016
フェリーズは、しまなみ海道をサイクリングする「ブルーラインGOGO」や、しまなみ海道周辺の島々の名前を歌詞にいっぱいに盛りこんだ「アイランドロック」などを歌っていてチェックは欠かせません。Youtubeで、尾道の海辺や街並みを背景にしたプロモーションビデオが公開されています。
どこか耳に残る懐かしい感じのメロディと、覚えやすい歌詞や振付がとても良くて、しまなみ海道の海辺の道路を走るときに聴いていると、なぜか郷愁にかられて泣けてきます。
尾道を拠点に、しまなみ海道沿線での活動もあるようなので、フェリーズのfacebook (https://www.facebook.com/ferrys.onomichi/ )やTwitter(https://twitter.com/ferrysonomichi)で公演予定をチェックして、また聴きに行きたいと思います。
今回は、フェリーズのライブ告知でジャンボ大根フェスティバルを知ったのですが、ジャンボ大根フェスティバルは面白くて、有意義な一日となりました。
駐車場からは、生口橋がみえました。海に向かってベンチも置いてあって、天気がいい日にはさぞかし気持ちのいい場所なのでしょう。
万田発酵(株)の工場見学(http://www.manda.co.jp/action/factory.html )は、イベント時以外に普段も行われているようなので、ギネス記録を越えるぐらいのサイズに栽培されているジャンボ大根の成長を、因島に見に行っても面白いのではないでしょうか。
向島バイク散策
2月某日、久しぶりの快晴なので、向島をバイクで巡ってみました。
職場であるしまなみ尾道管理センターは向島インターチェンジ内にあり、国道317号線を通ることが多いので、本日は東側海岸線を走ってみることにしました。
まず、広島県が管理している尾道大橋を渡ります。向島に入って二番潟交差点を左折し、県道377号線を海岸に向けて走らせました。
できる限り海岸沿いの道を選んで走行していると、フェリー乗り場の看板があり、そこに寄ってみました。
「歌港フェリー乗り場」です。ここからは戸崎港行きのフェリーが出ています。
船着きの浮き桟橋では、家族連れらしい方々が魚釣りを楽しんでいました。
「歌港フェリー乗り場」を後にしてしばらく走っていると、道がちょっとしたワインディングロードとなりました。急なカーブではないため、気持ち良くラインをトレースでき、久々にテクニカルなライディングを楽しむことができました。
途中、小さな山道があり興味本位で入ってみました。多少の悪路でも入っていけるには「バイクならでは」です(愛車は20年前のオフロードバイク)。
道の脇には梅と思われる紅白の花がきれいに咲いており、昼間の陽気と相まって春の訪れを感じます。
ワインディングを抜け、視界が開けると眩しい建物が目に入ります。
「尾道マリン・ユース・センター」です。
ここにはキャンプ場やアリーナ(体育館)があり、カヌーやバナナボートなどのマリンスポーツも楽しめるようです。
屋根が日差しを反射して輝いています。貸し自転車もあるようで、道路からの入口に「しまなみ海道レンタサイクル」の看板がありました。
最後に県道377号線から見える因島大橋の写真を。
しまなみ海道の因島大橋や向島島内道路はサイクリストの聖地ですが、自転車では味わえないスピード感と車にはない爽快で軽快な走りが楽しめる「バイク」で巡る向島、これからの時期がベストシーズンと思われるので、是非お試しあれ。
とびしま海道の『自転車乗りの聖地』?
今から100年以上前、明治時代に自転車で日本人初の世界一周冒険旅行をした中村春吉という人物がいたことを知っていますか?
大三島の近くにあり、しまなみ海道とならんでサイクリストに人気の、とびしま海道にある『自転車乗りの聖地』と呼んでみたい場所への旅行を紹介します。
とびしま海道は、しまなみ海道と同じく広島県と愛媛県の島々を結ぶ道で、海に架かる橋は7つあり自転車や歩行者も渡ることができます。しまなみ海道から立ち寄るには、今治港や大三島の宗方港から岡村島へのフェリーや高速船が出ていて、船で行くことができます。
今治港から乗ったフェリーは来島海峡大橋の下をくぐり、岡村島に向かいます。
60分~80分の船旅ですが、海からの景色を眺めているとすぐについてしまいます。
目的の大崎下島の御手洗地区は、フェリーの着いた岡村島から中ノ島、平羅島を経由して約8kmです。岡村島と中ノ島の間の戸町瀬戸にかかる岡村大橋の途中に、愛媛と広島の県境があります。
御手洗地区は、江戸時代以降、潮待ち、風待ちの港町として賑わった歴史があり、江戸後期から昭和初期の建物が多く残り、重要伝統的建造物群保存地区となっているところです。
御手洗地区は、自転車無銭旅行で世界一周をした明治のバンカラ快人中村春吉が生まれ、晩年を過ごした土地です。サイクリストに人気のあるとびしま海道に、自転車にゆかりのある明治時代の快人物がいたということがおもしろく思えました。ここを個人的にとびしま海道の『自転車乗りの聖地』と呼びたいと思います。
町の奥の方にある天満神社に、中村春吉を記念する石碑が2つあります。石碑は2つ並んでいて、左側の碑は昭和27年に建てられたもの、右側のものは平成23年に建てられたもので、肖像写真も彫り込まれています。世代を超えて何度も記念碑を設けられているのをみても、長きに渡り愛されている人物です。
近くにある待合茶屋の若胡子屋跡(わかえびすやあと)には、中村春吉の伝説や御手洗地区の歴史についての資料が展示されていました。
当時の風情を残す町並みと合わせて、明治の快人の偉業を忍ぶことでより感慨が深まります。
中村春吉の自転車世界一周旅行の様子は、横田順彌著『わがはいは中村春吉である。』(http://shop.kumonshuppan.com/shopdetail/004001000124/)や国立図書館近代デジタルライブラリーの押川春浪編『中村春吉自転車世界無銭旅行』(http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/887000/1)などで読むことができます。
この旅行は自動車で行ったのですが、大崎下島にはみかんに関する逸話もたくさんあるので、次はみかんがいっぱい実る季節に自転車で行ってみたいと思っています。
また、大崎下島はアニメーション映画「ももへの手紙」のモデルにもなっています。映画のシーンを想像してのロケ地巡りも楽しそうです。
しまなみ海道からは今治港からのフェリー第二せきぜん、大三島からのフェリーみしまの利用になりますが、フェリーの便数が限られているので十分に計画を立てて行きましょう。
今治市関前諸島のWebページ ( http://sekizenweb.com/access/ )
また、フェリーの他に高速船もありますが、高速船では自転車を載せるときに輪行バッグ等に入れて手荷物にする必要があります。
とびしま海道の中村春吉の石碑は、個人的に『自転車乗りの聖地』と呼んでいる場所ですが、しまなみ海道の大三島にある多々羅しまなみ公園には、その名前もずばり『サイクリストの聖地』のモニュメントが設置されています。

しまなみ海道の海上の橋には自転車歩行者道が設置されていて、海の上からの景色を眺めながら走ることができサイクリストにも人気です。とびしま海道、しまなみ海道、どちらも気持ちよくサイクリングできるおすすめの場所です。本サイトでは、もう一つのゆめしま海道と併せて、瀬戸内三海道(http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/about/sankaidou/index.html)として紹介しています。
千光寺公園とフラワーカーペット
2月6日(土)から2月21日(日)まで千光寺公園ふれあい広場で開催されたフラワーカーペットを訪ねてみました。
「フラワーカーペットおのみち」は、2月の花の少ない季節に訪れた人を明るく元気にすることを目的に、約1万8000鉢のビオラで、尾道水道やレモン色の自転車の車輪と道を表現したイベントです。
パンフレットによれば今回が第6回とのこと、きっと次回も開催されるでしょうから、よかったら見に行かれては如何でしょうか。
せっかくなので、千光寺公園も散策してみました。
千光寺公園は、瀬戸内海に面した千光寺山の山頂から中腹にかけて整備された公園で、平成21年に「恋人の聖地」として認定されました。また、平成26年5月には「恋人の聖地広場」を「恋人の広場」に名称を変更し、ピンク色のハート型花壇が設置されるなどリニューアルされています。
尾道らしく、猫のカップルが迎えてくれます。
尾道は昨年、「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」として日本遺産に登録されました。
千光寺公園頂上展望台からは、尾道水道、尾道市街はもちろん、瀬戸内海の多島美が一望でき、天気の良い日には四国連山をも遠望できます。
手前の建物は、千光寺山ロープウェイ乗り場 山頂駅です。
千光寺山ロープウェイは尾道市街地から「千光寺公園」まで3分、尾道市街が360°見渡せます。尾道・箱庭『空中散歩』はいかがでしょうか。
千光寺公園は【さくら名所百選の地】としても認定されており春には、桜が園内を埋め尽くし、夜になるとぼんぼりに灯がともり夜桜が楽しめます。
また、園内には尾道市立美術館や文学のこみちなどもあり観光客や地元の方に人気の散策コースになっています。
【千光寺山ロープウェイ】0848-22-4900
〈所要時間〉3分(山麓駅~山頂駅間)
〈運行間隔〉15分ごと ※多客時はピストン運行あり 〈運賃 〉大 人:片道320円/往復500円 こども:片道160円 往復250円
【千光寺公園駐車場】0848-22-7354
《駐車台数》(常設)普通車70台 (臨時)普通車410台 バス20台 《駐車料金》普通車600円 単車100円 マイクロ1,500円 大型2,000円





















































