サンライズ糸山の河津桜を見に行ってみました
毎年楽しみにしていたサンライズ糸山の河津桜を見に行ってみました。
噂では聞いていたのですが、昨年まで河津桜の木があったところは造成工事で整地されていました。
工事の看板には、「高地延喜線道路改良工事及び糸山サイクリングターミナル造成工事」と書いてあり、河津桜は一時的に移設されたとのことでした。
工事終了まで今治市内にある大谷墓園に仮移動され、一部はサンライズ糸山の臨時駐車場のある海岸沿いに植えられているようで、上の方からなんとなく見えました。
桜の開花の様子を見るため、下におりてみることにしました。海岸沿いにおりてみると、河津桜を間近で見ることが出来ます。
昨年は少し早すぎましたが(昨年2月の状況http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=2037)、今年は少し遅かったようです…
もうすでに散り始めていて、残念なことに満開の桜を見ることが出来ませんでした。
木々がなくなってしまったので見通しがよくなり来島海峡大橋のこれまでと違ったビューポイントになっています。
最終的な形状がどうなるのかわかりませんが、この視点場から来島海峡大橋がこのように見えるのはしばらくの間だけでしょう。
河津桜がまた戻ってくるのを待ちつつ、この景色を楽しむことにしました。
「因島のサイクリングロードの清掃活動に参加しました」
3月25日・26日に開催予定の「しまなみ縦走2017」を前に、尾道市因島を中心にしまなみ海道の沿線住民でつくられた「しまなみサイクリングブリッジ」と自転車神社で有名な因島の大山神社の呼びかけによる因島のサイクリングロード清掃活動に参加しました。
「しなまみサイクリングブリッジ」は、しまなみ海道を中心とした周辺島嶼部を含めた、広域的な自転車文化と観光創造に向けた活動を模索し、行政や地域及び自転車愛好者や団体と連携し、自転車走行環境の整備や活用を推進し、世界的な「自転車の聖地」創生に寄与することを目的とした団体です。
3月12日(日)の午前中が因島大橋の因島側自歩道取り付け部、午後が生口橋の因島側取り付け部での清掃活動にそれぞれ3名ずつ参加し、草刈りやゴミ拾いなどを行いました。
自歩道取り付け部は意外に長く、限られた人数・時間で全区間の清掃を終えることはできませんでしたが、サイクリストから「ご苦労様」と声を掛けられたり、きれいになった自歩道をサイクリストが気持ち良く利用されるであろうことから、気持ちいい充実感が得られました。
少しずつ暖かくなり、サイクリングには良い季節となってきました。
3月25日(土)26日(日)には「しまなみ縦走2017」を開催します。
第20回目の開催を記念して、「しまなみ周遊ラリー」「しまなみ海道フォトコンテスト」も開催していますので、是非ご参加ください。
「しまなみ縦走2017」の詳細は、こちら
「しまなみ周遊ラリー」の詳細は、こちら
「しなまみ海道フォトコンテスト」の詳細は、こちら
村上海賊の娘を読みました
和田竜さんの「村上海賊の娘」を読みました。和田竜さんは、映画化された「のぼうの城」で脚光をあびた人気作家で、「村上海賊の娘」は、2014年の本屋大賞を受賞した作品です。
この小説は、現在の大阪城がある場所に石山本願寺があった時代に、織田信長が退去を求め、それを拒否する本願寺側との戦(木津川口の戦い)で、本願寺側として戦った村上水軍の娘の活躍と生きざまを描いたものです。
「村上海賊の娘」の主な舞台は、瀬戸内海のうち芸予諸島と大阪湾及びその周辺で、本州四国連絡橋の架橋地点も多々登場します。
小説の文を引用しつつ、現在の写真を見てみましょう。
毛利家の武将(児玉就英、乃美宗勝)が、能島村上に援助を乞うために、忠海から能島に向かう場面です。
就英が能島に赴くのはこれが初めてである。不機嫌な顔で、じろりと大頭を一瞥すると、「ふん」と鼻を鳴らして再び前方を睨むように見た。なるほど、ひと度、船に乗って海上から島々を見ると、その景色は一変する。ひとつの島が有する山々は襞をなして折り重なり、島々もまた幾十にも重なっているため、水路と思って山と山の間に入れば入江、入江かと思えば水路と複雑極まりない。・・・・「村上海賊の娘 第1章より引用」
芸予諸島の島々は、広島県備後地方から愛媛県今治にかけて瀬戸内海を遮断するように島が連なっているため、現在では地図でその位置関係は良くわかりますが、当時、航行するには大変だったと伺われます。このような状況から「しまなみ」という表現はぴったりだと思います。
就英は能島への海路を教わるため、宗勝の関船に同乗している。自身の関船も引き連れていたが、それに注意を促せと宗勝は言うのだ。「なぜじゃ」と問うと、宗勝は、短い腕を伸ばして船首の方を指差した。振り返った就英は、その光景に目を見張らざるを得ない。「あれは-」と息を呑んだ。水路の両岸に切り立った崖が迫っていた。その狭さは、この関船が通るのかと錯覚してしまうほどである。「鼻栗瀬戸にござるわ」宗勝はこの海の難所の名を口にした。・・・・「村上海賊の娘 第1章より引用」
鼻栗瀬戸には、現在「大三島橋」が架けられています。私たちも来島海峡大橋ができて「瀬戸内しまなみ海道」が全通するまでは、ここを社有の船(当時は、公団船と言いましたが)で尾道と今治を行き来したものでした。
次に、鼻栗瀨戸を抜け、宮窪瀨戸から能島に近づく場面です。
「見近島の右手奥に見える島、あれが能島にござる」「あの小島がか」就英は、唖然とした。見近島よりさらに小さな島である。(中略)宮窪瀬戸を南東に向かえば、伯方島と伊予大島がさらに接近し、海域は押しつぶされるようにして急に狭くなる。その狭まった海峡を堰き止めるように鵜島という、能島より遥かに大きな島が横たわっている。能島は、この鵜島と伊予大島の間の極端に細い水道に腰を据えていた。とりわけ鵜島と能島は100メートルと離れておらず、その水路は荒神瀬戸と呼ばれる難所中の難所であった。戦時となれば、またとない天然の水堀となることだろう。「あの瀬戸、どれほどの潮の早さなのだ」先ほど鼻栗瀬戸で散々な目にあった就英である。思わず身震いした。・・・・「村上海賊の娘 第1章より引用」
伯方島と大島の間には、現在、桁橋の「伯方橋」と吊橋の「大島大橋」が架けられています。現在は、総称して「伯方大島大橋」と呼ばれることもありますが、構造的には別の橋です。上に出てくる見近島に「伯方橋」の橋台を兼ねた「大島大橋」のアンカレイジが築かれています。現在、見近島には、「しまなみ海道」の自歩道を通れば、徒歩、自転車、原付等で降りることができ、キャンプ場もあります。
荒神瀬戸の潮流は、観光潮流船が村上水軍博物館前から出ており、船折瀬戸や、宮窪瀬戸と合わせて体験することができます。
他にも、明石海峡など、瀬戸内海の景色の様々な描写が出てくる小説でした。現在の景色しか知らない若者たちにも是非読んでいただき、橋のなかった時の景色を想像してもらいたいと思いました。おもしろい小説なので、是非読んで、その雰囲気を味わうために、しまなみ海道へも足を運んでください。
また、来島海峡サービスエリアでは、3月1日より「村上海賊の娘」の単行本をデザインとした新しいお菓子(どら焼き)を販売しています。お菓子の製造は、薄墨ようかんで有名な松山の老舗中野本舗さんにお願いしており、瀬戸内のレモンを使用したこだわりの「瀬戸内レモン餡」タイプもあります。販売場所が限られた商品ですので、サービスエリアにお立ち寄りの際は、お買い求めください。
四国・今治地方観光写真コンテストしまなみ海道特別賞受賞作品の展示(5)
公益社団法人今治地方観光協会が主催して毎年開催されている「四国・今治地方観光写真コンテスト」において、当社が提供する「しまなみ海道特別賞」の第7回及び第6回受賞作品を来島海峡サービスエリア施設内のフードコートに展示していましたが、この度、第5回及び第4回受賞作品への入れ替えを行いました。お立ち寄りの際には是非ご覧ください。
なお、当コンテスト関連のブログは次のアドレスになりますので、併せてご覧ください。
(第4回展示の状況) http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=4705
(第3回展示の状況) http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=4414
(第2回展示の状況) http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=4212
(第1回展示の状況) http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=3814
(選考会の様子) http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=2629
当社はこのコンテストに第4回より協賛しており、展示については、公益社団法人今治地方観光協会の了承を得ております。
第5回 四国・今治地方観光写真コンテスト「しまなみ海道特別賞」受賞作品
(公益社団法人今治地方観光協会 提供)
第4回 四国・今治地方観光写真コンテスト「しまなみ海道開通10周年記念特別賞」
受賞作品
(公益社団法人今治地方観光協会 提供)
今回の展示は5月のゴールデン・ウィーク明け頃までを予定しております。
是非この機会に来島海峡サービスエリアへお立ち寄りいただき、素晴らしい作品の数々をご鑑賞ください。
昨年7月より、これまでに同賞を受賞された作品を入れ替えながら全作品の展示を終えました。
今後も当社では、同賞の提供を継続する予定です。
今後の作品の展示にもご期待ください。
第12回四国・今治地方観光写真コンテストの公開審査会は次のとおりです。
開催日時:平成29年3月11日(土)13:00~16:00
開催場所:今治地域地場産業振興センター4F 第1研修センター
審査員:前田 晃さん
HPアドレス:http://www.oideya.gr.jp/p-contest/contest/index.htm
※「しまなみ海道特別賞」は、第4回から第9回までは年2点、第10回からは
年3点を提供しています。