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2020年プレスリリース

2020年04月17日

本州四国連絡高速道路株式会社

JBハイウェイサービス株式会社

第5回「橋のみえる丘絵画賞」の入賞作品が決定しました!

JB本四高速グループでは、メセナ活動として「瀬戸内美術館ネットワーク」事業の実施など、瀬戸内のアートの魅力を発信する取り組みを行っています。

この取り組みの一環として、瀬戸内海を題材とした第5回「橋のみえる丘絵画賞」の作品を募集したところ、43点にも上る多くのご応募をいただきました。

ご応募いただいた作品から、大阪芸術大学教授 泉谷淑夫氏、鳴門教育大学大学院教授 山木朝彦氏らによる厳正な審査により、入賞作品5点を、さらに入賞作品の中から第5回記念賞1点を決定しましたので、ご紹介いたします。

なお、入賞作品は「橋のみえる丘ギャラリー」に展示する予定にしておりましたが、当面の間延期させていただきます。展示を開始しましたら、「橋のみえる丘ギャラリー」ホームページにてお知らせいたします。

第5回「橋のみえる丘絵画賞」入賞作品

入賞作品・作品名 入賞者名等 選評
 
舫杭(もやいぐい)
甲斐 君枝
(広島県呉市)
作者は今回の最年長入賞者。しかし、全く年齢を感じさせない画面である。陽光に照らし出された港の一隅を力強く表現している。思い切ったトリミング構図で、舫杭に焦点を当てた視線が新鮮である。光を受けた白い面と黒々とした影の対照が画面を引き締めるとともに、点在する赤、青、緑などの色彩が画面全体を活気づけている。
 
ちいさな船客
仲嶺 一花
(兵庫県立神戸甲北高等学校)
作者は今回の最年少入賞者。浅いキャリアにも関わらず、作品からは絵の構図をよく理解しているという印象を受ける。俯瞰で捉えた小舟が、画面の心地よい位置に納まっている。水の青や小舟の白い色のヴァルールが的確で、左上の赤も効いている。ほっこりする題名を生かすなら、猫の足跡だけでなく、体の一部を描いてもよかったかもしれない。
 
橋が見えたよ
新城 晴菜
(大阪芸術大学)
淡路サービスエリアの観覧車の窓からの眺めを描いている。作者と思われる人物を画中右端に描きこんだことで、絵を見る人にその場にいるような臨場感を与えてくれる。眼下の風景の処理も巧みで、中景から遠景へと自然な奥行が感じられて心地よい。手すりにそっと触れた手の温かさと金属の冷たさとの対照も効いている。
 
明石漁港の午後
𠮷位 敬介
(兵庫県尼崎市)
前回に続いての入賞で実力の高さを証明した。港の昼間の情景にモチーフを変えたことで別の良い面が出てきたように思われる。右手前の船の力強さと左側の女性のしなやかさの対照がこの絵のポイント。女性を入れたことで、さわやかさや温かさ、動きが感じられる画面になった。桟橋上の作業用階段も画面を引き締めている。
 
Determination(決意)
平山 輝
(大阪府高槻市)
今回の入賞作の中で唯一の構想的表現の作。強い「決意」を感じさせる手前の鴎の姿にも、背景の夜空に描かれた神話の世界にも、古代の歴史の記憶が散りばめられ、想像力を刺激する。大胆な構図の力強さとともに、鴎の白と空の青の鮮烈な対比の美しさが目を奪う。作者の目指す「少し不思議な絵」の今後の展開にも期待したい。

第5回記念賞 「橋が見えたよ」

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