今治 防災フェスティバル~心ひとつに~
阪神・淡路大震災から21年目を迎えた平成28年1月17日、今治市にあるしまなみアースランドで「防災フェスティバル」が開催されました。
この催しは、「今治1・17実行委員会」が主催し、阪神・淡路大震災の募金活動から始まった取り組みで、回を重ね今年で15回を迎えました。10回を区切りに継続するかどうか議論があったようです。しかし、年に1回は子供から大人まで広く防災にかかわる場があっても良いとの考えから継続することになったそうです。そのような中、東日本大震災が発生し、より一層「いのちの大切さ」と「支え合うことの大切さ」を次世代に伝え、災害に強いコミュニティづくりに取り組み語り継いでいく重要性を強くしたと実行委員会の代表者が挨拶されました。
JB本四高速が管理する神戸淡路鳴門自動車道、明石海峡大橋は神戸にあり、神戸在住で阪神・淡路大震災の際に被害を受けた者もいて防災は当社にとっても身近で強い関心のあるテーマです。防災フェスティバルが開催されることを、広報チラシで知り、見学に行ってきました。
紙灯籠で「えがお」の文字を作るためのろうそく代と、宮城県名取市と茨城県常総市への募金を受付けていました。募金したところお楽しみ抽選会の引換券をいただきました。
会場は、芝生ステージでの催し、車両展示・体験コーナー、防災グッズ等を作るコーナー、炊き出し、災害救助犬デモンストレーション、管理棟内および管理棟前ステージでの催し等盛りだくさんの内容でした。その様子をいくつかご紹介します。
ここでは、開会式、市内中学校吹奏楽部による演奏、ダンスパフォーマンス等が行われました。
ここでは、《国土交通省》《消防》《警察》《自衛隊》の車両展示とともに、地震体験車や煙の体験などができるコーナーがありました。
台風、集中豪雨、地震などにより、災害が発生したとき等、現地に速やかに出動し、対策の指揮、情報連絡・伝達、打合せを行う現地対策本部として使用する車です。 四国には3台配備されています。写真は松山河川国道事務所に配備されている車両ですが、まだ出動した実績はないそうです。簡易宿泊設備、簡易トイレなどを完備し、車内は外観より広く感じました。
10名程で一杯となる狭い空間でしたが、椅子が動き画面から土石が飛び出してくる迫力が伝わってきました。
地震体験車コーナーは人気があり、終了時間ぎりぎりまで行列ができていました。
内部は明るいのですが、真っ白な煙で50cm先が見えません。暗闇とは違った怖さがあります。身体に無害の煙体験ですが、有害なガスを含む高温の煙が充満している場面を想像したとき、落ち着いた行動がとれるか不安になりました。
エンジン等で駆動する機器は、定期的に点検を行っているそうです。
「伊予まもる」(愛称「まもるくん」)愛媛県の特産品である「みかん」をモチーフにしています。
みきゃんよりも先輩です。
愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」とみきゃんの敵役の「ダークみきゃん」は、子供たちの人気者でした。ダークみきゃんは、みきゃんをアピールするための話題づくりが目的で誕生したそうですが、詳しくは以下をご覧ください。
https://www.pref.ehime.jp/h12200/mican-kanzume/darkmican.html
当日は、とても寒く、暖かいうどんや飲み物のコーナーに多くの人が集中していました。
釜の蒸気でパン生地の発酵を早め、竹の先端に練ったパン生地をつけて暖をとりながら焼く。災害時に資機材が少ない時でも簡易にできる料理法だと思いました。ただし、パンを上手に焼くのは難しそうでした。
災害時には大きな声を出すことも必要になるからか?大声コンテストを行っていました。
新聞紙で、簡易トイレやスリッパなどの防災グッズを作っています。
本結び(ロープの端同士を繋げる)、8字結び(ロープにコブを作る)など、ボーイスカウトの方が実践的な結び方を教えてくれました。
今治市防災士会の被災者救助訓練の様子です。手順を確認しながら訓練を行っていました。
もう一つの会場がアースランド管理棟前にあり、午後はそちらでもイベントがありました。
今治市近郊で活動するオールディーズバンド「ハッピーズ」のライブ
管理棟内で「障害者防災をともに考えよう!」と題して、ドキュメンタリー映画「生命のことづけ~死亡率2倍 障害のある人たちの3.11~」の上映がありました。
メイン会場のイベントと時間が重なっていて、残念ながら気づいたのが遅く鑑賞することができませんでした。
市内の子ども達が、牛乳パックで作った2,000個の紙灯籠で「えがお」の文字をつくります。
紙灯籠には作った人のメッセージが書かれており、ろうそくに灯りを灯すと、その文字と「えがお」の文字が浮かびます。とチラシに説明がありました。
点灯のお手伝いをしましたが、生憎の雨で点灯しては消え、点灯しては消えの繰り返しで大変でした。
今回初めて参加しましたが、多くの子ども達が参加しているのを目の当たりにし、実行委員会の代表者が挨拶でおっしゃった「災害に強いコミュニティづくりに取り組み語り継いでいく場」であると強く感じました。
しまなみ海道(西瀬戸自動車道)は、災害時にも安定して機能することを期待される幹線道路であることから、災害時の備えへの心構えを強くしました。
ロウソクの寄付で調べていたらこちらに
辿り着きました。
今年も寄付を募る予定はありますか?
西山様
いつもしまなみブログをご覧いただきありがとうございます。
お問い合わせのありました、防災フェスティバルのロウソクの寄付については、主催者である今治1・17実行委員会に問い合わせたところ、今年も行う予定とのことです。詳しくは、防災フェスティバルのHP(https://sites.google.com/site/bousaifes/)にある連絡先にご連絡ください。