大三島参道マーケット
ゴールデンウィーク5月3日に大三島で行われた参道マーケットに行ってきました。
参道マーケットは宮浦港から大山祗神社までの参道の店舗に加えて古民家を活用した臨時店舗、テントなどでカフェや小物グッズのお店などフリーマーケットのようなイベントです。
しまなみ海道の橋がつながるまでは大山祗神社への参拝は船で宮浦港に到着し、参道を歩いて神社に向かうというものでした。参道マーケットの駐車場が宮浦港近くに設けられていましたので、今回はかつての雰囲気を味わうためにまず宮浦港の桟橋を起点にして参拝をしました。
桟橋から鳥居をくぐり参道に向かいます。
参道入口の看板から大山祗神社まではそれほど遠くありません。
参道マーケットの前に参拝を済まそうと思って早めにきたので各店舗はまだ準備中です。
こちらの和菓子屋さんは本日は参道マスターとして通常営業をされていました。神島(みしま)まんじゅうの甘いいい香りがします。
ちょっと趣のある気になる建物がありました。元法務局の建物を伊東豊雄建築ミュージアムの伊東建築塾が改修し「みんなの家」というカフェを5月7日オープンすると聞きました。
開店準備中でしたが中を覗いて参道マーケットのパンフレットをもらいました。
こちらのパンフレットは、スタンプラリーの台紙も兼ねていましたので、スタンプラリーに参加することにしました。
もう一軒良い感じの建物がありました。こちらは現役の交番です。
参道なので交番の軒先にも灯篭が立っています。
参道を過ぎ大山祗神社にお参りします。
5月28日に大祭があるとのポスターを見かけました。気になります。
他にも、6月9日には昨年当ブログで紹介した一人角力(ひとりずもう)が行われる御田植祭があります。
参拝を終え参道を戻ります。人通りが増えています。
いろんなお店が出ており、スタンプラリーもやっているので子供たちが飛び回っています。
今日のお目当てにしていた猪骨ラーメンを食べにきました。気合の入ったのぼりにインパクトのある頭蓋骨ディスプレイ、お客さんも多く順番待ちをしました。
今の所イベントでの出店でしか食べられないので、大三島でのイベント情報をマメにチェックして食べに行く必要があります。以前に食べにきた時には時間が遅く猪肉のチャーシューが品切れでしたので今日は再訪です。他にも食べたいものがあるので、ラーメンはハーフサイズにしました。荒々しい野生のイノシシのイメージとは異なり猪骨からとったスープは臭みもなくとても優しい味です。島で取れたレモンをたっぷり搾ってさっぱりとした後味です。猪肉のチャーシューもホロホロと口の中で崩れる想像以上に食べやすいものでした。
もっと野趣溢れるものかと思っていましたが良い意味で想像を裏切られました。希望をするとスープを取った後の骨をトッピングしてもらえるので気分だけは野性味を味わえます。
開発に取り組んでいらっしゃる店主の吉井さんのWebサイトをずっとチェックしているのですがスープは研究改良中のようです。店舗でいつでも食べられるようになるのが楽しみです。
猪骨ラーメンは、近年大三島で増えているみかんなどを食い荒らすイノシシを駆除するだけでなく資源として活用しようというしまなみイノシシ活用隊の取り組みの中で骨の活用を模索してできたもののようです。しまなみイノシシ活用隊については、今治市の広報誌(2016年3月号)でも活動を紹介されています。
猪骨ラーメンのとなりに島の柑橘類から作った酵母を用いたという一風変わったパンのサンドイッチを出しているお店がありました。
最近テレビ番組で猪骨ラーメンとの対決をしていたので並んで出店のようです。密度の高いパンで濃いコーヒーが欲しくなる味でした。
他にもイノシシ肉を使ったオムライスのお店も出ていましたがもうお腹いっぱいなので今日は諦めます。
イノシシ活用隊関連で革細工のお店もでていました。以前寄ったイベントでキーホルダーを買いましたが、イノシシ革は柔らかく独特の触感です。量産されるものではないので他ではあまり見かけない面白いものです。
ちょっと最近の個人的な興味で猪関連のお店を多く紹介しましたがカフェや可愛い小物のお店などもいろいろでていて楽しめる参道マーケットでした。
スタンプラリーを完走し、景品をいただくことができました。景品引換所には、みかんピールの砂糖漬やポプリなど色々な景品がありましたが、猪皮の「しおり」をいただきました。
参道マーケットの次回は来年の春のようです。
また、「歴史トラベラー新地」という今治北高校大三島分校の生徒たちによる参道を歩きながら歴史をガイドするツアーが行われ、たくさんの人が参加していました。
参道には味わい深い建物などもあり大山祇神社に参拝した際にはちょっと足を伸ばして散策してみるのもよいのではないでしょうか。