日本で一番小さい在来馬『野間馬』
西瀬戸自動車道今治ICから車で10分ほど走ると、バイパス沿いに『のまうまハイランド』の看板が見えてきます。
看板に沿って行くと野間馬の銅像が駐車場で出迎えてくれます。
車を駐車場に止めて歩いて行くと、、、
のまうまハイランドのキャラクターのんちゃん!まあくん!が階段からお出迎え、、、
何気なくふと足下を見たら野間馬のマンホールがあったりと、
暑い中訪れましたが何かしらほっこりした気分になりました。
何度かのまうまハイランドには行ったことがあったのですが、今回野間馬のルーツについて少し調べてみました。
原点は江戸時代に伊予松山藩藩主・松平定行が来島海峡にある小島に馬を放牧したところから始まっています。この事業は疫病発生と飼料不足で失敗に終わったそうで、その後今治藩領内の野間郷一帯の農家に繁殖を委託し、体高4尺(約121センチメートル)より高い馬は藩が買い取り、低い馬は農家に無料で払い下げるとして、野間地域の農家の人々が馬を育てていました。そのため農家では体高の低い馬の子供が生まれ、小さな野間馬が誕生したといわれています。
野間馬はおとなしい性格で粗食に耐え、よく働き丈夫で力持ちだったので農耕や荷物の運搬に大変役だったそうですが、明治時代に国が軍馬を育てるために小さい馬を育てることを禁止したことや、農業機械の普及によってその数は年々減っていき、昭和30年代には今治市には1頭もいなくなり、やがて6頭だけになりました。
そのうちの4頭を守り育てていた松山市の方が昭和53年に野間馬のふるさと今治市に寄付してくださり、これをきっかけに地域のみんなで大切に育て増やしてきたそうです。
野間馬は、昭和60年10月に全国で8番目の日本在来馬に認定され、昭和63年4月に今治市指定文化財に認定されたそうです。
少し説明が長くなりましたが、野間馬って時代の波に翻弄されながら生き抜いて、いまに生きているんだなって感慨深くなりました。
のまうまハイランドでは、放牧されている野間馬や時間帯によってはえさを食べている様子も見れ、野間馬に乗ることもできます。乗馬広場で料金200円(1周100mのコース)、体重30kg以下の3歳~小学校6年生が乗馬対象者です。乗馬できる時間帯が決まっているので事前に確認してください。
のまうまハイランドのHPはこちら→http://www.imabari-nomauma.jp/
野間馬以外にもうさぎやモルモットを抱っこしたり、触れあえたり!
遊具でおもいっきり遊べたり!
まきば館では1階で野間馬グッズコーナーやゆっくりくつろげる休憩スペース等あり2階には野間馬について学習できたり!
と1日中楽しめる施設になっています。
但し今の時期園内は大変暑いので帽子を被って水分補給しつつ、ルールを守りながら気を付けてお出かけください。
私も日焼け対策万全で日頃の疲れを癒やしに野間馬と触れ合ってこようと思います。
追伸:以前河津桜(早咲き桜)について紹介しましたが、のまうまハイランドでも河津桜を植えており、開花時期は天候の関係のせいか年々早まり近年は年末頃からほころび始め1月20日頃まで咲いているとのことです。
http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?s=%E6%B2%B3%E6%B4%A5%E6%A1%9C