「仙遊寺の火渡り」
今治市内にある四国霊場第58番札所仙遊寺で火渡りの儀があるということを見かけたので、行ってみることにしました。
仙遊寺は当ブログの「四国霊場八十八ヶ所今治地区六ヵ寺めぐり」でも紹介している作礼山の上のほうにある景色もよいところです。
お寺にまつわるいくつもの伝説があり、遍路道には「伝説の寺 仙遊寺」という案内看板も出ています。
お寺の駐車場が狭いため臨時駐車場から送迎バスが出るということでした。火渡の儀は午前11時からの開始ですが早めに現地に向かいました。登山口には交通整理の方がいてだいぶ離れたところに臨時駐車場、送迎バス乗り場があることを教えてくださいました。
正確な場所は分かりませんでしたが、後ろから来たマイクロバスをやり過ごして後ろについて行くことで難なく駐車場に到着できました。
1時間ほど前でしたが、駐車場はほぼ満車、バス待ちの列も結構な長さですが、回転がよくすぐに乗れ仙遊寺に着くことができました。
境内には法要のための準備がされています。
修験者の姿をした方々がしめ縄の中に入っていきます。
火を点ける前にさまざまな儀式があるようです。
本尊前よりいただいた火を用いて点火
燃える炎に願いをこめた護摩木を入れていきます。
炎が一段落したところで火渡りの準備に入ります。
まず僧侶が渡り
次々に参拝の方々が火の上を渡っていきます。
写真を撮っているうちに気がつけばすごい列になっていました。
帰りは送迎バスに乗らず、山門への石段を降りてみることにしました。
途中に参道のお地蔵さまやお大師様の御加持水などを見つつ山門まで降りました。
作礼山からは今治市街、来島海峡大橋が一望できるポイントがあり眺望を楽しめます。
仙遊寺にまつわる伝説の一つに、仙遊寺、栄福寺の二つのお寺の間をお使いする利口な犬がいたというお話があります。その犬の碑が犬塚池のほとりにあるようなので探してみました。池を改修した際に場所が移されたという記述が石碑の裏にありましたが、このあたりに二つのお寺を結ぶ道があったのでしょう。
犬塚池のほとりには犬塚碑の他に「名勝八幡山犬塚池作礼山」という碑もありました。名勝と書かれていたからかもしれませんが、ダム湖からは仙遊寺も見え景色はなかなかよいものでした。
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