能島城跡で花見と水軍太鼓
4月第1週の土日、暖かくなり各地の桜もいい感じに見頃を迎えました。
毎年この時季になると大島の宮窪港から能島へ渡る船が2日間限定で運航されます。
最近では、「村上海賊の娘」のヒットで、週末に能島へ見学ツアーに行く船「能島上陸&潮流クルーズ」(http://ehimesunsun.net/)も出るようになりましたが、もともと能島へ行く定期便はなく普段は上陸ができません。この2日間だけは花見のために時刻表なしでひっきりなしに往復する船が出るのです。
天気予報では空模様が心配でしたが、能島水軍太鼓の演奏が能島であるというのでこれに間に合う船に乗れるように時間を合わせて宮窪港に着きました。
毎年恒例であるからか、観光バスやサイクリンググループなど団体が集まって来て、宮窪港の桟橋は船を待つお客さんでいっぱいでした。
能島水軍太皷保存会の演奏は以前聞いたときに感動し当ブログでも紹介しました(「能島水軍太鼓保存会結成30周年記念公演」 http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=1139 )。
宮窪の情熱あふれるリーダーが率いるグループで非常に楽しそうなのが印象的でした。
無人島の能島では雨が降り始めたら太鼓を隠す場所がないためでしょうか、予定が変更され演奏は能島ではなく宮窪港で行われました。残念なことにここ数年は天気に恵まれず、能島での能島水軍太鼓の演奏が実現できていないようです。
演奏は宮窪瀬戸の海をバックに行われ、対岸の島にも響き渡る太鼓の音は宮窪へ聴きに行ったかいがあるものでした。
リーダーの交替の挨拶がありましたが、小学生チームの力強い演奏もあり、新リーダーのもと保存会の今後のさらなる活躍が期待されます。
能島水軍太鼓保存会のFacebookによれば4月は17日(日)と24日(日)に出演予定があるようです。太鼓はライブで聴くと格別です。また聴きに行こうと思います。
今回は、太鼓の演奏だけでなく能島城跡への上陸と花見という盛りだくさんの予定なので演奏の余韻もそこそこに船に乗ります。
ほんの5分の船旅です。
能島の手前の鯛崎島の横を通ります。島の先っぽにクジラを助けたというお地蔵様がいます。潮流体験の船に乗るとこの伝説についてお話が聞けますが、今日は特にアナウンス等はありません。
すぐに能島に到着しました。
能島は国指定の史跡で、戦国時代に瀬戸内海一帯を支配した村上水軍のうち能島村上氏の本拠地である能島城の跡です。
1時間もすれば島内を隅々まで見てまわれました。
帰りの船は待っていればすぐに来ます。
鯛崎島にも建物が一つ見えていますが、弁財天があり、年に一度お祭りのときには船が出て上陸できるようです。
能島と鯛崎島の間は浅く狭いためか、潮流がとても速そうでした。昔は、この2つの島の間に橋があり、二島全体で城郭となっていたということです。
今回は、以前から行きたいと思っていた能島城跡に行き、花見もし、能島水軍太鼓も聴けるという贅沢なイベントでした。
カレイ山の桜も満開で、伯方・大島大橋の眺めも良かったです。