天気がよい日にまた行きたくなる大三島の美術館
以前当ブログで紹介している大三島ぶらり散歩 part1の記事
( http://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/blog/?p=1493)を参考にし、地図を見ながら大三島の西エリア、宗方港のある側の海辺の道路を散策し風景と芸術を鑑賞しました。
以前の記事と同様に大三島ICを右折し、上浦町瀬戸の方から南側の道路へ向かいます。
しまなみ海道フォトコンテスト
( http://www.jb-honshi.co.jp/corp_index/corp_press/corp_press_2017/170210press-3-3309/?ref=single7)のチラシに載っている砂浜から見た大三島橋の写真を撮ろうと思い、よいビューポイントを探して細い道を辿っていきました。車がすれ違うのが難しそうな海岸線の道路でそれらしい場所を見つけました。残念ながら潮が満ちていたので、チラシの写真と違った感じの写真になりましたが、自分では満足できる写真となりました。
うろうろしているうちに海辺のカフェやレストランがある場所を通過してしまい昼ご飯を食べ忘れることになりましたが、そのまま美術館に向かうことにしました。
海岸線沿いの景色は海に空に島が場所毎に表情を変え、どれも絶景ポイントです。しまなみ海道の島々に何度も訪れると島毎での風景の違いがより楽しめるようになってきます。
道中、来島海峡大橋が見える地点ではやはり写真を撮ってみました。
大三島の最南端付近に岩田健母と子のミュージアムがありましたので、ここに寄ってみました。
前知識なしで入っておおっと思いましたが、円筒形の建物は内側の中庭側には壁がなく芝生の広場に彫像が多数展示されています。
空や山を背景にした展示は開放感ある鑑賞スタイルが楽しめ、時間によって変化する自然光での陰影も面白さがあります。
展示品の写真撮影は禁止されているので写真はありませんが、美術館の様子はせとうち美術館ネットワークのサイト
(http://www.jb-honshi.co.jp/museum/museum/ehime/iwata.html)等に公開されている写真で雰囲気がわかります。
美術館の敷地は廃校になった旧宗方小学校の跡地で、横には旧校舎を利用した「大三島ふるさと憩の家」( http://www.ikoinoie.co.jp/ )という宿泊施設があります。
建物の前には映画「船を降りたら彼女の島」のロケ地であったことを記す碑がありました。
映画の中でもこの校舎は民宿になっていました。
「船を降りたら彼女の島」は、大三島の海や島だけでなく大山祇神社、鶴姫伝説、亀老山展望台、来島海峡大橋、道後温泉、別子銅山などが登場し、しまなみ海道沿線観光ガイドとしても楽しめるものでした。
美術館の目の前はすぐ海で、良い風景が楽しめる場所です。夏には海水浴ができそうです。
ビーチにある休憩所からは遠くに来島海峡大橋が見えました。映画のロケ地になるのも頷ける景観です。
大三島の最西端には今治港やとびしま海道のある岡村島に行くフェリーがでている宗方港があります。宗方港から先は海岸線沿いの道がなさそうなので引き返し、三叉路を北に向かう道へ曲がりました。
二つめの美術館は伊東豊雄建築ミュージアム
( http://www.jb-honshi.co.jp/museum/museum/ehime/ito.html)です。
鋭角なシルエットが特徴のスチールハットが道路からも目立ちすぐに分かります。
シルバーハットと呼ばれる建物の窓からは海に浮かぶ福島、大崎上島などが見えます。
美術館の建物そのものが伊東豊雄氏の作品です。この景色と合わせて建物を見てもらいたいということでここに設置したのかもと思いました。伊東豊雄氏は「日本一美しい島・大三島をつくろうプロジェクト」を続けておられ、大三島内の建築物のリフォームなど様々な地域おこし活動をされています。
三つめの美術館はところミュージアム
( http://www.jb-honshi.co.jp/museum/museum/ehime/tokoro.html)です。
この美術館は伊東豊雄建築ミュージアムのすぐ近くにあります。
斜面を活かした階段状の建物で、外側の階段へ出入りしながら展示室を見ていきます。
館内では写真は撮れませんが、外廊下からの景色の写真を撮りました。
また、一番下の展示室の外にはテラスがあり、ここでコーヒーを飲みながら景色を楽しめるようです。テラスの壁には棚があり、ジャコモ・マンズーの作品の枢機卿の彫像が座っていました。この彫像は一日中美しい海と島を眺めているのでしょう。うらやましいです。
テラスの下側の海辺にもオブジェがあり、帰ってからリーフレットを見て「花の灯台」という作品であることを知りました。テラスから景色と一体で鑑賞するようになっている展示物なのでしょう。
この日は風が強かったためテラスへの大きな扉は閉められていましたが、開いている時には展示室でも気持ちよい外の空気が楽しめるようです。
三つの美術館はどれも大三島の景色と合わせて楽しめるように作られているように思えました。これらの場所に美術館があることに必然性があるのでしょう。いろんな季節、天気、時間の時に訪れることで作品と風景をその時々の違った感じで楽しめるのではないでしょうか。