海底掘削
水中発破が終わると、大型グラブ浚渫(しゅんせつ)船により、基礎底面まで掘削します。基礎底面までの掘削が終われば、底面を平らに仕上げ、最終的には潜水作業により岩盤の状況と仕上がりの状況を確認しました。
グラブ掘削
海底の土砂の掘削には容量の大きいバケット(25m³)を使用しました。発破された岩盤は、粉々に粉砕されているわけではなく、発破孔から、三方向に亀裂が入っている程度であるため、容積に対して自重の大きいウルトラヘビーバケットを使用し、亀裂にバケットの先端にある爪をくいこませ、掘り起し掘削しました。また基礎底面付近は、岩盤を傷つけないよう平バケットを使用しました。
底面仕上げ
底面仕上げは、グラブ掘削により基礎面に生じている±50cmの凹凸を、±10cm以内になるように削る作業と海底にたまったズリを除去して岩盤を露出する作業からなります。この作業に、直径2.5mの大口径掘削機を搭載した大型海上作業足場(写真)が使用されました。
岩盤確認
巨大基礎を据える岩盤の仕上がり面は十分な強度と平坦性を持っていなければならない。その確認には、水中ビデオ撮影や写真撮影も併用しましたが、最終的には技術者が自ら潜水し、確認を行いました。写真は海面下50mの暗黒の世界で水中照明を頼りに岩盤の確認作業をしているところです。