長大橋技術センター

塗装

瀬戸内の自然環境や景観保全に配慮し、国の「環境行動計画」による環境負荷低減を目的として、厚膜化により塗替え間隔が延長されることによりVOC削減が期待できる省工程型塗料の開発を行っています。VOCとは、揮発性有機化合物のことで、塗装で用いられる塗料等に含まれています。

ここでは、環境負荷低減・高耐久性塗料の開発について紹介します。

環境負荷低減・高耐久性塗料の開発

経済化及び環境負荷の低減が期待される省工程型塗料の開発を実施中です。省工程型塗料は、上塗りと同等の耐久性を有した塗料により、従来の中・上塗りを1工程で塗布する仕様(膜厚55µm)であり、宮古島での暴露試験と実橋での試験施工により性能を確認中です。

宮古島での暴露試験
宮古島での暴露試験
省工程型塗装仕様
省工程型塗装仕様
外面塗装の塗替間隔イメージ
外面塗装の塗替間隔イメージ

暴露試験結果

省工程型塗料の宮古島暴露試験の結果、右図に示すように、塗料が高耐久性ふっ素樹脂塗料と同等の光沢保持率を有していることを確認しており、現在、消耗特性を確認中です。

暴露3年後の光沢保持率
暴露3年後の光沢保持率

旧塗膜との付着性

省工程型塗料は、これまでの中塗りを省略することによる課題として旧塗膜との付着性の確保を確認する必要があります。現在、実橋における試験施工箇所の追跡調査により性能を確認中です。

実橋における試験施工
実橋における試験施工

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