本四高速では、200年以上の長期にわたり利用される橋を目指し、積極的に技術開発を行っており、これまでに数多くの特許を取得しております。詳しくはこちらをご覧ください。
また、これらの発明や技術に内容にご興味のある方、活用をお考えの方は総務部総務課(TEL 078-291-1000(代表))までお問い合わせください。
特許を保有する技術の紹介
塗膜劣化検出方法 特許第6671661号
鋼構造物を防食するため表面に施されている塗装の劣化状況を、赤外線カメラ等により撮影することにより検出する方法です。太陽光が直接的または間接的に鋼構造物表面に照射される環境で、フィルター等を備えた赤外線カメラ等により検出し、また、太陽光が照射されない環境においても、キセノンヒータ一等により鋼構造物へ照射することにより検出が可能な方法です。
本技術の適用により、上塗の損耗と中塗の露出を効率的かつ定量的に検出することが可能となることから、塗替時期の最適化、塗替コス卜縮減が期待されています。
なお、この技術については、こちらでも紹介しております。
構造物の塗膜消耗量測定方法 特許第6691519号
鋼構造物を防食するため表面に施されている塗装の劣化状況を、微破壊検査により測定する方法です。従来の電磁式膜厚計や塗膜片を採取・加工し顕微鏡により断面測定を行う方法や、円錐形の切削により測定する方法ですと、それぞれ測定効率や精度に課題がありました。本特許では、測定箇所の切削形状を溝状にすることにより、測定効率や精度を改善したものです。
なお、塗膜消耗劣化予測手法の開発については、こちらでも紹介しております。
ケーブルの防食方法 特許第6718426号
吊橋主ケーブルの防食方法として1998年に特許を取得した「ケーブル送気システム」について、ケーブル内へ送り込む乾燥空気に低酸素ガスを加え、より防食性能を高めた主ケーブルの防食方法です。
主ケーブルへ送り込む気体は、従来の乾燥空気に低酸素ガスを加えたものとしており、化学反応にかかわる物質(今回の場合は酸素)を減少させることによる反応速度(腐食速度)の低下を活用した技術であります。
本特許により主ケーブルの高い防食効果が期待できます。
なお、ケーブル送気システムについては、こちらでも紹介しております。
防食性能を高めたケーブル送気システム