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コース10
岡山県井原市 〜 愛媛県松山市  
【移動距離】約127km / 【移動時間】約2時間

 華鴒大塚美術館  >   ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)

こだわりづくしの小さな美術館

艶やかな花鳥画に囲まれながら、近代日本画の美に陶酔

華鴒大塚美術館

華鴒大塚美術館
鮮やかで美しい花や鳥、季節のかすかな移ろいを表現した風景…。広島県福山市出身の日本画家・金島桂華の美しいだけでなく緊張感がある花鳥画は、一目見ただけで引きつけられます。その金島桂華を中心に、京都画壇で活躍した橋本関雪や竹内栖鳳らの作品を通して近代日本画の変遷を楽しめるのが、華鴒大塚美術館です。
約600点ある所蔵作品には、梅原龍三郎や小林和作などの洋画も含まれ、季節ごとの展示替えで何が並ぶのか毎回楽しみです。特に桂華作品は約300点を占め、きめ細かい描写と発色の美しさが際立つ《牡丹》や、パステルで描いた《明けゆく比良》は見逃せません。
ロビー奥に広がる庭園も風雅で、1階のはなとり展示室からはゆったりとしたくつろぎ感で庭園と作品を鑑賞できます。
  施設DATA
住所 〒715-0024 岡山県井原市高屋町3-11-5
TEL 0866-67-2225
開館時間 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合は原則翌日)、12月28日~1月4日、展示替え日
料金 一般500円、高校生300円、小・中学生 250円
その他 URL:https://www.takaya.co.jp/hanatori/museum.html
華鴒大塚美術館のイメージ写真
茶道・上田宗箇流第15代家元の設計監理による庭園は散策でき、秋は紅葉が鮮やか。数寄屋風の瀟洒な建物が美しい。
華鴒大塚美術館のイメージ写真
床(とこ)があり、落ち着いた雰囲気のはなとり展示室。ここで茶席も設けられる
華鴒大塚美術館のイメージ写真
小野竹喬・金島桂華《新春菜果》1948年頃 交流のあった2人の画家がコラボレーションした珍しい作品も所蔵
華鴒大塚美術館のイメージ写真
唯一無二の陶板画に囲まれる幸せな空間

ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)

ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)
陶の板に焼き付けた絵が生命を持っているかのように心に響く。そんな素晴らしい陶板画を見ることができるのが、ミウラート・ヴィレッジです。ボイラなどをつくる三浦工業㈱の創業者三浦保氏が生前に企画した美術館で、独特の美術空間を創り出しています。
三浦氏は事業家であると同時に芸術を愛し、印籠、ローマングラス、現代アートなど多様な作品を収集し、自らも創作活動に取り組みました。なかでも力を入れたのが陶板画制作です。仕事で培った技術を生かし、陶板画を焼くための窯づくりから釉薬の配合、焼成温度まで研究に研究を重ね、誰にも真似できない独自の陶板画芸術を開拓。識者により「ミウラート」と名付けられました。屋外ギャラリーでは、複雑な色やタッチ、つるつる、ざらざら、水滴が落ちたような質感などさまざまなミウラートや、彫刻作品を楽しめます。
屋内展示もあり、愛媛ゆかりの作家や他ではあまり見ることのできない作品、収蔵品などを展示。建物自体もアートで、三浦氏が好きだった不等辺四角形をベースにデザインされ、入り口から奥に行くにつれ天井が高くなり、不思議な感覚を覚えます。
  施設DATA
住所 〒799-2651 愛媛県松山市堀江町1165-1
TEL 089-978-6838
開館時間 9:30~17:00(入館は16:45まで)
休館日 月・火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間中
料金 展覧会ごとに異なります。
その他 URL:http://www.miuraz.co.jp/miurart/
ミウラート・ヴィレッジのイメージ写真
三浦保《赤と黒Ⅳ》1995年。炎で作る陶板画のエネルギーがあふれ出てくるよう
ミウラート・ヴィレッジのイメージ写真
年に6回ほど展示替えが行われる
ミウラート・ヴィレッジのイメージ写真
焼く温度によって定着する色や釉薬の質感、ガラスの溶け具合が変化し、表情をつける
ミウラート・ヴィレッジのイメージ写真
速水史朗《ながれのかたち The Water Flow》1998年。子どもたちはすべり台代わりに遊んでいる

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【移動距離】約127km / 【移動時間】約2時間
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