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コース12
愛媛県今治市 〜 広島県呉市  
【移動距離】約37.5km / 【移動時間】約1時間30分

 ところミュージアム大三島  >   蘭島閣美術館

眺望までも好きになる島の美術館

島景色と一体になったオープンエアのミュージアム

ところミュージアム大三島

ところミュージアム大三島
海へ続く傾斜地に沿うように建つ、ところミュージアム大三島。実業家の所敦夫氏が景色と一緒に楽しめる美術館を作りたいと形にしたもので、5つのフロアに現代作品が展示されています。入り口の扉は、ノエ・カッツの「キッシング・ドア」。見つめ合う男女が来館者を迎え入れ、インパクトがあります。中に入ればさらに驚かされます。天井から自然光が降り注ぎ、下から上のフロアまで風が通り抜け開放感いっぱい。作品を見るには外階段を使ってフロアを下っていくのですが、自然もアートの続きのように楽しめユニークです。駅のキヨスクを木材で表現した林範親や、サン・ピエトロ寺院大聖堂の門扉を制作したジャコモ・マンズーの彫刻など、個性豊かな作品は角度によって印象が異なり見飽きません。
極め付けは最下層のフロア。オープンテラスになっていて、海や空の青と木々の緑のコントラストが現代アートと一体になり、まさに絶景。冬はみかん畑のオレンジ、夏は強い日差しを浴びてキラキラ輝く波間が加わり、時間がたつのを忘れて見とれてしまいます。
  施設DATA
住所 〒794-1308 愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3
TEL 0897-83-0380
開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜日(祝日の場合は翌日)、12月27日~31日
料金 一般310円・学生160円
その他 URL:https://www.city.imabari.ehime.jp/museum/tokoro/
ところミュージアム大三島のイメージ写真
美術館おきまりのドアはなく、エントランスそのものがアート。訪れる人や通り過ぎる人をワクワクした気持ちにさせてくれる。
ところミュージアム大三島のイメージ写真
オープンな展示空間だから行ったり来たりしながらゆっくり作品を楽しめる。
ところミュージアム大三島のイメージ写真
刻々と移り変わる光や風、木や潮の匂いまで心地いい。
文化と歴史がつまった島でアート散策

蘭島閣美術館

蘭島閣美術館
とびしま海道の一番西に位置する下蒲刈島。その海沿いに美術館や歴史資料館が集まる一角があります。 海沿いに美しく整備された石畳の道沿いには、松や日本の伝統建築が立ち並び、日本庭園のような風景です。
その中で木造建築の荘厳な佇まいを見せるのが蘭島閣美術館です。純和風の空間は繊細な意匠が施され、建物そのものがまるでアート。日本画を中心に油彩画、版画など約2千点のコレクションがあり、郷土ゆかりの作家や横山大観、平山郁夫ら日本を代表する作家の作品を楽しめます。輪郭を描かず色彩の重ねやぼかしで表現した横山大観の絵は、見入ってしまいます。毎月第3土曜日にはギャラリーコンサートも行われ、有名な音楽家の美しい音色に浸れます。
  施設DATA
住所 〒737-0301 広島県呉市下蒲刈町三之瀬200-1
TEL 0823-65-3066
開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日 火曜日(祝日の場合は翌日)
料金 一般500円、高校生300円、小・中学生200円
その他 URL:http://www.shimokamagari.jp/facility/bijutsukan.html
蘭島閣美術館のイメージ写真
日本画に合うように展示スペースの上に小さな瓦屋根がついている。
蘭島閣美術館のイメージ写真
3階まで吹き抜けの空間にアンティーク風のシャンデリアが圧巻の美しさ。
蘭島閣美術館のイメージ写真
館内には春蘭をモチーフにした装飾がたくさん。
周辺施設を巡り、一日中楽しもう
下蒲刈島は古くから海上交通の要衝で、参勤交代の西国大名や、朝鮮通信使、琉球使節が立ち寄る地でした。蘭島閣美術館周辺は、その歴史と文化を生かしたガーデンアイランドとして整備され、一日ゆっくり散策できます。
三之瀬瀬戸の急潮を見渡すように広がっているのは、松濤園。園内には富山県砺波地方や広島県宮島町などから移築された4つの建物が並び、世界のあかりや陶磁器などテーマごとに展示されています。興味深いのは、朝鮮通信使の資料。来島する通信使や町の様子がわかるジオラマや饗応料理の復元模型などがあり、当時の広島藩の歓待ぶりに目を見張ります。上陸の際に実際に使われた長雁木が、歩いて数分の所に残っているのも感慨深いものです。
その長雁木の前には、江戸時代に対馬藩の宿泊所だった本陣の外観を復元した三之瀬御本陣芸術文化館があります。中は外観とは違って現代的な造りで、須田国太郎の常設展とあわせて日本近代美術の油彩画を中心に紹介しています。
疲れたら小高い丘に立つ白雪楼へ。江戸末期の豪農のお茶室を移築した建物で、景色を眺めながらいただくお茶は格別のおいしさです。
コース12のイメージ写真
朝鮮通信使の等身大人形や行列のジオラマ模型は大迫力。
コース12のイメージ写真
江戸時代は雁木の長さは約113mもあった。
コース12のイメージ写真
白雪楼の抹茶を飲む和室には、前後に動く可動壁がある。
コース12のイメージ写真
白砂青松をイメージした石畳の両側に美術館や資料館が並び、庭園を回遊するように散策できる。

Access

【移動距離】約37.5km / 【移動時間】約1時間30分
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