アウトドア宮窪瀬戸潮流体験
しまなみ海道周辺の観光スポットの中でオススメしたいのが「宮窪瀬戸潮流体験」です。
宮窪瀬戸とは、戦国時代瀬戸内海を制圧していた村上水軍(能島村上)の要塞があった能島を含む海域で、古来より、瀬戸内海を往来する船の難所中の難所と言われています。
潮流体験のコースですが宮窪町にある村上水軍博物館前を出発し、能島城跡→船折瀬戸→見近島→伯方・大島大橋(所要時間約40分)をめぐる内容で海底から湧いてくる湧潮や段差ができる急流を間近で体験することができます。
宮窪瀬戸潮流体験船は「レストラン能島水軍&物産館」からでます。写真奥に見えている建物は村上水軍博物館
船上より、能島と大島大橋を望む。
大島にあるカレイ山展望台から鵜島、能島、鯛崎島を望む
能島の急流です。最大で10ノット(時速約18km)にもなり、海面に大きな段差ができます。船折瀬戸と言われていることに改めて納得しました。
こちらは、海底から湧き出てくる湧潮です。
出航後、能島付近の海上で船のエンジンを止めて、潮が流れるまま船を自然に流します。流れは不規則で、エンジンが無い時代の操船の難しさを実感できます。
この海域の潮流については、2014年の本屋大賞を受賞した「村上海賊の娘」の中でも次のように表現されています。
宮窪瀬戸を南東に向かえば、伯方島と伊予大島がさらに接近し、海域は押しつぶされるように急に狭くなる。その狭まった海峡を堰き止めるように鵜島という、能島よりはるかに大きな島が横たわっている。能島は、この鵜島と伊予大島の間の極端に細い水道に腰を据えていた。とりわけ鵜島と能島は100メートルと離れておらず、その水路は荒神瀬戸と呼ばれる難所中の難所であった。戦時となれば、またとない天然の水掘りとなることだろう。
海岸線に見える石積みは、戦国時代にあったものを再現したもの。春の桜の時期は多くの花見客が訪れるそうです。
船は大島大橋の真下を通過して帰路につきました。
約40分間の非日常的な体験ができました。
豊かで厳しい自然と歴史ロマンを満喫したあとは、レストランで食事、七輪海鮮バーベキューや釜揚げちりめん丼がお勧めです。
すぐそばにある「村上水軍博物館」は、村上水軍の歴史、伝来の貴重品などを見ることができる施設でおすすめです。
宮窪潮流体験、村上水軍博物館のご利用の際には本四高速沿道の観光施設をお得に利用できる瀬戸マーレ「共通優待割引券」をご利用ください。(瀬戸マーレは本四高速のSA等で入手できます。)