温泉・グルメ伊予三湯(道後、鈍川、本谷)とその他の温泉
日本最古の湯として有名な「道後温泉」のほかに、「鈍川温泉」と「本谷温泉」が古くから名湯として知られ、これら3つの温泉が「伊予三湯(いよさんとう)」といわれています。また、これら以外のおすすめの温泉として、「湯ノ浦温泉」と「奥道後温泉」があります。
これら5つの温泉は、すべて今治から1時間圏内にあり、低料金で利用できる公的な日帰り入浴施設などが完備していますので、ドライブ途中などで立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
【伊予三湯】道後温泉(どうごおんせん)
道後温泉は愛媛県を代表する観光地で、3000年を超える歴史を持ち、有馬や白浜と並ぶ「日本三古湯」の一つで、聖徳太子も訪れたといわれています。泉質は温泉の中で最も一般的なアルカリ性単純温泉です。
道後温泉のシンボルが「道後温泉本館」です。本館1Fに「霊の湯(たまのゆ)」と「神の湯(かみのゆ)」の2種類の浴室があり、2Fが大広間、3Fが個室休憩室となっています。道後温泉本館は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星に選定されています。(四国の3つ星は、ここと栗林公園の2カ所だけです。)
入浴は、銭湯感覚で気軽に利用できるものから、貸浴衣・タオル付きで大広間や個室が利用でき、お茶・お菓子のサービスありというリッチな雰囲気を体験できるものなど全4コースがあり、その日の気分で選択できます。
本館3Fには夏目漱石が松山中学の教師時代にしばしば訪れたことから「坊ちゃんの間」が、また本館東側に日本唯一の皇室専用の浴室「又神殿(ゆうしんでん)」があり、これらも見学できます。温泉会館本館は2017年の愛媛国体以降に改修工事が予定されていますので、今のうちに訪れておきたいものです。
道後温泉本館の近くには、別館ともいうべき「椿の湯」があります。大浴場が一つだけですが、銭湯感覚で利用できます。また、道後温泉には、「足湯」や「カラクリ時計」があります。
【伊予三湯】鈍川温泉(にぶかわおんせん)
鈍川温泉は、今治市の山あいの静かな鈍川渓谷にあります。温泉が発見されたのは奈良時代と伝えられ、江戸時代には今治藩の湯治場として栄えたところです。泉質は低張性アルカリ性冷鉱泉で、ラドンやフッ素を含み、ぬるぬるしたお湯が特徴で、肌がすべすべになるため「美人の湯」として知られています。
日帰り入浴施設として、1996年にオープンした「鈍川せせらぎ交流館」の他、老舗ホテルなども日帰り入浴できます。また、温泉スタンドや足湯(土日祝のみ営業)も設置されています。
【伊予三湯】本谷温泉(ほんたにおんせん)
本谷温泉は今治市近接の西条市にあり、古くは舒明天皇や斉明天皇が入浴されたと伝えられ、1300年以上の歴史のある温泉です。泉質は弱アルカリ性冷鉱泉で、ラドンやフッ素などを含むため、神経痛や皮膚病に効果があるといわれています。日帰り入浴施設として「本谷温泉館」があります。また、すぐそばの赤いアーチ橋をわたると本谷公園があり、庭園散策なども出来ます。
その他おすすめの温泉
湯ノ浦温泉(ゆのうらおんせん)
湯ノ浦温泉は、今治湯ノ浦ICに近接し、ラドンやフッ素などを含む低張性弱アルカリ性冷鉱泉(単純弱放射能冷鉱泉)です。湯ノ浦温泉は1977年に開発された比較的新しい温泉ですが、昔から良質の温泉が出る湯治場として知られており、1994年に四国で初めて国民保養温泉地に指定されました。ここには「クアハウス今治(温泉利用型健康増進施設)」や日帰り入浴施設などがあります。
奥道後温泉(おくどうごおんせん)
奥道後温泉は、道後温泉の奥(山側=今治側)にあり、四国では珍しいアルカリ性単純硫黄温泉で、ほのかに硫黄のにおいがします。温泉施設は民間の1軒だけです。以前はジャングル温泉として営業していましたが、2014年に西日本最大級の大露天風呂としてリニューアルオープンしました。入浴券付きのお昼のグルメバイキングがおすすめです。