建設記録映像作品集


明石海峡大橋

海中基礎にいどむ –明石海峡大橋ケーソン設置-

古くから海の難所として知られてきた明石海峡。潮の流れは速く地盤は緩い。明石海峡大橋の大きな大きな橋の基礎を最大9ノットの速い潮の流れる海底にどうやって作るかが、架け橋の第一の焦点となった。

激しい海に設置する巨大構造物ならではの課題は多かったが、地道な調査研究と緊密な連携で乗り越える。土木史上空前の規模を持つ大掛かりな設置工事を見届けよ。

パイロットロープの渡海 –明石海峡大橋ケーブル工事-

吊橋の命であるメインケーブルの架設は、1本の細いロープを架け渡すことから始まります。

通常、船でロープを渡すのですが、数多の船が行き交う明石海峡ではヘリコプターを用いて空から架ける他ありませんでした。長大橋では前例のない難工事、その上当時世界最長の超長距離。当然一筋縄ではいきません。

渡海工法の選定、高空中の通信難、強風の影響など、工事完了まで直面した課題やそれを乗り越えた様子をお届けします。

明日への架け橋

瀬戸内海。四国の人々にとっては故郷を象徴する魅力にあふれた世界ですが、その海はまた、本州との往来を遮る障壁となってきました。

戦後、高度に発展する東京、阪神地区を目の当たりにした四国の人々は、自身の暮らしや経済活動を遮り、時に人間に牙をむくその海に、ついに声を上げます。

「本州と四国を結ぶ架け橋が欲しい。」

その声に応えるべく立ち上がった技術者たちの、日本の技術力を集大成した半世紀にわたる架け橋のドラマが今、始まります。

コンクリートふしぎふしぎ –明石海峡大橋を支える-

固い、やわらかい。がんじょう、もろい。セメントと石と砂と水とを混ぜるだけでできるコンクリートですが、作り方次第でいろいろな様子になります。

混ぜてすぐはやわらかいけれど時間が経つとがんじょうになる。固まる最中にわれにくい。明石海きょう大橋を作った時にはそんなコンクリートで海の中に巨大な建造物を作らなければいけませんでした。

どうやってそのようなコンクリートを作ったのでしょうか。どのようにして海の中で建物を建てたのでしょうか。ふしぎなコンクリートの作り方、かしこいコンクリートの使い方をいっしょに勉強しましょう。

主塔 –明石海峡大橋–

世界一の明石海峡大橋の主塔を建設するにおいて最大の課題は、風への対策であった。

何度となく風洞試験や制震装置(TMD)実験を繰り返し研究実験を重ねた。

現場における施工は過酷な条件下の中、高精度を求められるものであったが、多くの土木技術者の英知を結集することにより、天高く明石海峡に聳え立った。

明石海峡大橋 世界最大吊橋の建設に向けて

本州と淡路島の間に位置する明石海峡。

国際航路にも指定されている明石海峡に約4000mの橋を架ける。

厳しい条件下の中、自然条件の観測、海底調査や様々な実験を繰り返し、基礎的なデータを計測し、その実現性を確認。

明石海峡大橋の建設にむけ、踏み出されることとなった。

兵庫県南部地震と明石海峡大橋

1995年1月17日、兵庫県南部地震が発生。

当時建設中だった明石海峡大橋は、最新の耐震設計を講じ進められており、発生時はケーブル架設が仕上げの段階であった。余震が相次ぐ中、被災調査は行われた。

アンカレイジ、ケーブル等、吊橋本体には異常はみられなかったが、地盤とともに基礎も移動し、結果的に当初設計から支間長が約1m伸びることとなった。

明石海峡大橋に関する被害とその対応策を振り返る。


瀬戸大橋

水中発破 –南北備讃瀬戸大橋工事記録 その1-

国際航路を跨ぐ、坂出市与島と番の州の間に架かる南北備讃瀬戸大橋は、世界有数の長大吊橋です。その基礎を設置するための最初のプロセスは、水中発破と呼ばれる海底岩盤を爆発する工事です。

深い水深、速い潮流、船舶安全と環境保全の確保。様々な条件の下、水中発破工法の研究から発破工事完了まで、世界にも前例のない工事への挑戦の様子をお届けします。

海底掘削 –南北備讃瀬戸大橋工事記録 その2-

国際航路を跨ぐ、坂出市与島と番の州の間に架かる南北備讃瀬戸大橋は、世界有数の長大吊橋です。その基礎を設置するための、水中発破に続く第二プロセスは海底掘削です。

岩盤掘削、底面清掃、平滑までの全面仕上げなど...当然、環境への影響も随時確認しなければいけません。日本最初の大水深の掘削作業の様子をお届けします。

いどむ

その昔、本州と四国は陸続きで、瀬戸内にはナウマンゾウが住んでいた。およそ1万年前、氷が溶け、海面が上昇したことで瀬戸内海ができた。文明、国家が発展した現代において、四国に住む人々は、本州との交流が困難であるが故に多大なる不便を強いられていた。

人のため、社会のために1万年ぶりに本州と四国を繋げようと、あるプロジェクトが立ち上がった。それは、高速道路4車線、線路4本を通し秒速70メートルの強風、マグニチュード8.0の大地震に耐えながら列車の高速走行を保証する、当時としては非常に高度な長大橋を6橋。これをわずか10年間で完成させるというものであった。通常の工法では基礎作りだけで容易に工期が終わる非常に厳しい条件である。

これは、無理難題を押し付けられた技術者たちが日本の工業力、技術力を結集して、本州と四国を結ぶ最初の架け橋の早期完成にいどむ物語である。

橋は生きている

水中発破で仕上げた固い地盤、激しい潮流と大水深に置いた巨大な基礎、細心の注意を払い精密に製作された主塔、何万トンの荷重でも支えられるケーブル、耐風対策に技術の粋を注いだ補剛桁。

岡山県と香川県を結ぶ世界最大級の道路・鉄道併用橋梁群、瀬戸大橋が昭和63年に開通するまでの軌跡をたどりましょう。


しまなみ海道

多島海を結ぶ –多々羅大橋の記録–

多々羅大橋は完成当時世界最長の斜張橋です。

当初は吊橋で計画されましたが大幅な地形改変が必要となるため、環境保全を考慮し、技術の進歩により可能性の高まっていた斜張橋が採用されました。強度的な安全性、信頼性、耐風性などについては多くの実験や解析などを実施し確認しました。

また、様々な景観上の検討を行い、洗練された美しさも追求しました。

第19回土木学会映画・ビデオコンクール優秀賞(2000年)

大三島橋

1979年5月、本州と四国を結ぶ本四連絡橋の第1号として大三島橋が開通しました。

本四連絡橋の海峡部に架けられた橋としては唯一のアーチ橋で、完成当時国内最長のアーチ橋です。

大三島橋のライトグレーの塗色、舗装の材料・施工方法などは、その後の本四連絡橋のパイロット的な役割を果たしました。

第9回土木学会映画コンクール優秀賞(1980年)

来島大橋主塔建設

来島海峡大橋は世界で初めての3連吊橋です。規模の異なる3つの吊橋が一体となって見えるよう塔の形状や高さに工夫が施されました。景観設計の手法を大幅に取り入れ、瀬戸内海の景観に調和した主塔が完成しました。

第17回土木学会映画・ビデオコンクール準優秀賞(1996年)

環境と景観 –来島海峡大橋の建設–

橋はランドマーク、来島海峡大橋は美しいランドマークとして高い人気を集めています。そしてそれを実現したのが、環境と景観をキーワードとした設計と施工の技術です。

来島海峡大橋は本四架橋の集大成、20世紀の最後を飾る、技術のランドマークなのです。

第19回土木学会映画・ビデオコンクール優秀賞(2000年)

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